「100%の力を出すのがプロ野球」 心優しき男、DeNA・オースティンのラストスパートに期待
2025年8月23日 10時28分
1軍に復帰して約半月が経過したDeNAのタイラー・オースティン内野手(33)のラストスパートが楽しみだ。
6月に出場選手登録を抹消されて2軍で調整。選手間投票で選ばれたオールスターゲームを右膝蓋腱炎(しつがいけんえん)で辞退したが、2軍で石井琢朗野手コーチ(54)の指導の下、整えて上がってきた。「石井さんを尊敬している。言う通りの練習をこなしたよ」とティー打撃などに取り組み膝の影響を感じさせない打撃をしつつある。
1軍のコーチ陣は戻ってきた主砲を高評価している。大村巌野手コーチ(56)は「高い技術を持っていて、(ずれても)すぐ直せる。練習を気分や感情でやっていない。ロジカルにスイングしようと一球一球打っている」と今まで見てきた外国人選手との違いを指摘する。
村田修一野手コーチ(44)はベテランで実績もあるオースティンには何も言うことはないという。「膝がどこまで持つのか、こちら側(コーチやスタッフ)で調整できれば」と話す。「僕は80で出続けるのがプロ野球だと思っていますけど」と全力プレーにこだわるオースティンに8割の力での貢献を求めている。
オースティンはいつも「100%の力を出すのがプロ野球」と言う。メジャーでは、試合になれば運動能力を誇示するように動く。ヤンキース時代からそうしてきた。とはいっても、膝の状態は一進一退。現在何%かを何回か聞いたが、「自分が必要とされている限りは100%持っているものを出し切る。それで体がどうなるかわからないが…」と繰り返した。
2月の宜野湾春季キャンプ。還暦手前だった筆者は手がしびれることがあった。オースティンに打ち明けると「俺も毎朝起きるとしびれている。ゴトウも体に気を付けてくれ」。以後、毎日心配して、言葉をかけてくれる。昨年、夫人と一緒のところを通りかかると、「俺の友達だ」と紹介してくれた。
まもなく秋。リーグ戦も終盤戦になる。心優しく、時に頑固なオースティンが、昨年のように最後まで横浜の街を沸かせることを祈りたい。(DeNA担当・後藤慎一)
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