語彙が豊かなDeNA・相川監督「チームの文化を知識として知っておけ…」選手時代に称賛された”ファンタスティック”なリード…采配も期待したい
2025年11月14日 15時12分
◇記者コラム「Free Talking」
来季からチームの指揮を執る相川亮二新監督(49)の下、DeNAの秋季トレーニングが神奈川県横須賀市の球団施設で行われている。
昨秋との違いはチームプレーの練習を増やしたこと。昨年までは「個々のレベルアップ」を目標に掲げることが多かったが、今年は指揮官が「ひと言で言うとチームプレー」という通り、投内連係や捕手がサインを出して内野陣が動くなど全体練習に時間を割く。
報道陣への説明は語彙(ごい)豊かで、変革を期待させる。「チームの文化というか、攻防(両面)の作戦を知識として知っておくんです」。野球の監督から「文化」と言う言葉を聞いたのは初めてだ。おそらく、チームの共通認識のことだろう。そして、上から下へ「落とし込む」という言葉を嫌う。選手が自分で判断する野球が理想だ。
求めている「チームプレー」の真意を尋ねるとこう答えてくれた。「個々の爆発的な力を磨いていけばチームは当然勝てる。ずっとそうだったしこれからもそう。そこをおろそかにはしないが、チームの考え方を(得られるよう)みんなで練習したい。個人の力を上げるだけだったらみんなで練習する必要はない」。スポーツではよく「チームが一つになると強い」といわれる。そんな答えを想定して聞いたが、相川監督の野球観が垣間見えた。
横浜(現DeNA)、ヤクルト、巨人、野球日本代表。多くのチームの文化に触れてきた。個々の力が絶対的だと感じたのは巨人時代だろう。
秋季トレーニングでは公式戦で年に1度あるかないかの難しいプレーも練習する。相川さんは詳しく明かさなかったが、私は野村克也さんの教えを思い出した。「オレたちはこんなことまで練習した。知っていますよ」という自信がプレーに反映される。だから、練習する。ヤクルトの文化の一つだったと思う。
選手は「相川さんになったら、作戦が増えそうだ」と口をそろえる。攻撃面での鮮やかな作戦、防御で相手の作戦を見破るしたたかさ。ヤクルトの捕手時代に「ファンタスティック(魅力的)」と評されたリードのような好采配を期待したい。(DeNA担当・後藤慎一)
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