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【特別対談動画】ノーベル賞の坂口志文さん&大隅良典さん対談 生命の謎を追う2人が語り合った90分

2025年11月24日 04時00分 (11月27日 20時53分更新)

 今年のノーベル生理学・医学賞に決まった大阪大特別栄誉教授の坂口志文さん(74)と、2016年に同賞を受賞した東京科学大栄誉教授の大隅良典さん(80)が11月初旬、本紙の企画で対談した。基礎研究にじっくり取り組んだ末の画期的な成果、愛知での研究歴、妻が研究者…と共通点の多い2人。
 
 対面でじっくり話すのは初めてという坂口さんと大隅さんは、生命現象の謎を追い続ける楽しさや基礎研究を長く支援する大切さなど、意気投合しながら約1時間半にわたり意見を交わした。
 
 (司会は牧洋一編集局長、本文は敬称略)

対談を前に、記念撮影に応じる坂口志文さん(左)と大隅良典さん=京都市内で

▶記事後半では2人が小中学生記者の質問にも回答します。「子どもの頃の特技は?」「坂口先生は花粉症?」。2人が時に笑顔で答えた内容は―。

 ―坂口先生、改めましておめでとうございます。受賞決定をどう受けとめましたか。
 坂口 医学賞は、ある程度実用化まで進んだものを評価する傾向だと思っていました。私たちは、免疫学でマウスを使った基本的な実験をやってきたので、この時点でご褒美をいただいたのは意外ってほどではないですが、うれしく思っております。
 大隅 坂口先生の場合、大事な原理的な発見だと評価されたのでしょう。ノーベル賞は、一つの現象の最も大事な発見が何かを大事にしてくれると思います。

 さかぐち・しもん 1951年、滋賀県長浜市生まれ。京都大医学部卒。大学院を中退して愛知県がんセンターの研究生になり自己免疫疾患の研究を始める。医学博士。米スクリプス研究所助教授などを経て92年帰国。京大教授、大阪大教授など。免疫反応の暴走を防ぐ制御性T細胞の発見で、今年のノーベル生理学・医学賞に決まった。現在、大阪大特別栄誉教授・特任教授。2015年中日文化賞受賞。

 ―お二人とも愛知県で研究したことがあります。
 坂口 大学を卒業して基礎(研究)の教室に入ったんですが、愛知県がんセンターでの研究が面白いと思ったんですね。生後何日かのマウスで胸腺を取ると、いろんな病気が起きるという研究。思い切って移り、約3年間おりました。最初に研究を始め、いろんなことでいろんな人にお世話になり、思い出深い所ですね。
 大隅 私は岡崎市の基礎生物学研究所(基生研)に籍を置くまで東京大のちっちゃな研究室で、オートファジーの大事な現象を発見しました。いろんなことが分かるようになったのは、基生研の恵まれた環境に優秀な人たちが集まってくれたから。岡崎にいた13年間はとても充実した時代でした。

 おおすみ・よしのり 1945年、福岡市生まれ。東京大大学院農芸化学科で理学博士取得。米ロックフェラー大研究員、東大助教授などを経て、96~2009年基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)教授。細胞内でタンパク質が分解、再利用される現象「オートファジー」の仕組み解明で、16年ノーベル生理学・医学賞を受賞。17年に大隅基礎科学創成財団を設立。現在、東京科学大栄誉教授・特任教授。

 ―お二人が長く続けてこられた基礎研究の魅力とは。
 坂口 基礎研究をする時の希望や野心は...

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