「自分だからこそ伝えられることがある」佐久市ひき逃げ 亡き息子の誕生日、犯罪被害者支援サイト公開
2026年7月29日 12時05分 (7月29日 12時05分更新)
2015年に佐久市で中学3年だった和田樹生(みきお)さん=当時(15)=が車ではねられ死亡した事故で、最高裁が道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた男を無罪とした二審判決を破棄、逆転有罪を言い渡して約1年半となる。樹生さんの母、真理さん(54)は犯罪被害者をサポートするサイトや、事故などを振り返るユーチューブチャンネルを人工知能(AI)も駆使して作成。8月3日の樹生さんの誕生日に公開する予定だ。 (森重裕紀)
事故は15年3月23日夜に発生。塾からの帰宅中、自宅近くの横断歩道を横断中の樹生さんに猛スピードの車が突っ込んだ。男は飲食店で飲酒し、2次会に向かう途中。男は樹生さんを救助する前に、コンビニで口臭防止剤を購入、飲酒の事実を隠そうとした。
県警は男を自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で逮捕、同年9月に地裁佐久支部が同罪で禁錮3年、執行猶予5年の判決を言い渡した。「なぜ飲酒して逃げたのに実刑にすらならないのか」。真理さんと夫の善光さん(55)は納得できず、防犯カメラの調査や聞き込みを続け、告訴などをした。22年にようやく地検が道交法違反(ひき逃げ)罪で在宅起訴し、25年に最高裁で懲役6月の実刑判決が確定した。公訴棄却も含め、一つの事件で3回の刑事裁判を行う異例の経過をたどった。
「3度裁判をしたのは、私たち家族くらいではないか。自分だからこそ伝えられることがある」と、真理さん。判決の確定後、事件経過を記録で残そうと考えていた。遺族が泣き寝入りすることがないよう、再調査の方法や、情報の開示方法についても広く共有したい...
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