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右肘手術で野球諦め高校中退…宮沢蓮斗、飛び込んだボクシング界で世界ユース王者に「来年はもっと上のベルトを」畑中清詞ら輩出の名門ジムに新たな逸材

2026年8月26日 06時00分

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◇「羽ばたけ中部勢」

WBC世界ユース・ミニマム級王座を獲得した宮沢蓮斗

 元球児がユースタイトルとはいえ、世界のベルトを手にした。宮沢蓮斗(23)=松田=が、16日に愛知県一宮市のいちい信金中央アリーナで行われたボクシングのWBC世界ユース・ミニマム級王座決定戦に臨み、シャーウィン・ダクーロ(フィリピン)に3―0の判定で勝ち、新王者となった。
 レフェリーから右手を掲げ上げられると、宮沢は目尻を下げた。「本当に最高です。ホッとしているというか、ジムの人たちに感謝です」。1年越しで手に入れたWBCの緑のベルト。格別な瞬間だった。
 昨年8月、世界ランカーのフィリピン人選手を相手にWBCユースのタイトルをかけて戦ったが、偶然のバッティングにより4ラウンド負傷引き分け。「ずっとモヤモヤしていた」と白黒付かない結果に気分が沈んだ。だが、1試合挟んで再びチャンスが訪れると「ここで勝たないと本当に遠回りになる。絶対に勝たないといけない」と自らを奮い立たさせた。

攻め込む宮沢蓮斗

 足を使ってジャブを軸に、主導権を握った。相手は一発狙いで大振りしてきたが、冷静に対処。ジャッジ2人が78―74、1人が79―73で宮沢を支持。完勝といえた。
 小学3年のときに野球を始めた。高い身体能力と技術を評価され、強豪の愛知・誉高へ。ポジションは二塁や遊撃。甲子園を目指して入学したが、すぐに右肘を痛めた。手術を余儀なくされ、野球を辞め、高校も辞めた。
 もともと「野球を辞めたら格闘技をやろう」と考えていたこともあり、ボクシング界へ飛び込んだ。ひと昔前とは異なり、アマチュアで活躍した選手が席巻している世界だが、たたき上げとして白星を重ね、のし上がってきた。
 今回、獲得したのは年齢制限のあるユースタイトル。当然ながら、通過点だ。「来年はもっと上のベルトを目指したいと思っています。しっかりトレーニングして強くなりたいと思います」。畑中清詞、薬師寺保栄を輩出した名門ジムから、また一人、楽しみな選手が出てきた。
▼宮沢蓮斗(みやざわ・れんと) 2003年3月18日生まれ、愛知県津島市出身の23歳。身長158センチ。蟹江ジムでボクシングを始め、21年7月にデビュー。その後、松田ジムに移籍し、24年4月に日本ミニマム級ユース王座獲得。プロ成績は9勝(3KO)3敗2分け。
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