70年前の「理容椅子50号」当時のまま 旧木曽森林鉄道「理髪車」に歴史伝える遺産
2026年10月21日 05時10分 (10月21日 05時10分更新)
上松町の赤沢自然休養林で保存される旧木曽森林鉄道の車両「理髪車」内に、約70年前に製造された理容専用の椅子が当時のまま残っている。14日、この理容椅子を製造した企業の社員が見学に訪れた。「今も現役で残っているのは珍しい。なかなか出合うことのできない椅子だ」と話し、会社の歴史を伝える製品が、木曽の山奥で今も使い続けられていることを喜んだ。
理髪車は1955(昭和30)~75(同50)年に運行した。車内に一人分の椅子やシャンプー台といった設備があり、森林鉄道の駅に停車し、山で寝泊まりする林業関係者の散髪に使われた。その後、2018年に復活。町観光協会が年数回、散髪体験イベントを観光客向けに開いている。
イベントで営業する理容師の渡辺和博さん(55)=東京都清瀬市=が数年前に「古い椅子が残っている」と、製造元の理容椅子大手「タカラベルモント」(大阪市)に連絡。同社の調査で、戦後間もない50年から販売された「理容椅子50号」だと判明していた。
車内に残る椅子は、今では珍しく肘当てがホーロー製で、同社が鋳物メーカーとして創業していたからだとされる。座席は顔そり用に手動のレバー操作で後ろに倒れ、360度回転する。...
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