本文へ移動

「カエルみたいな顔になってきたと…」中山優馬主演「蛙昇天」24日開幕 みんなで「カエル」 異例ルールで「ほとんど目を合わせない」

2026年10月24日 04時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加

「蛙昇天」の公開舞台稽古で熱演する(左から)音月桂、矢崎広、中山優馬

 歌手で俳優の中山優馬(32)が23日、横浜市のKAAT神奈川芸術劇場で、主演舞台「蛙昇天」(かえるしょうてん、24日~11月8日)の公開舞台稽古に出席した。囲み取材に応じた中山は「こんなにカエルに向き合ったことはない」と振り返り「とてつもないエンタメが爆誕した」と自信を見せた。
 「蛙昇天」は、シベリア抑留者の帰還を巡って当時の日本社会を揺るがせた実際の事件をテーマに、劇作家の木下順二さんが書き下ろした作品。誠実に生きたいと願った青年が、苛烈な政治的対立に引きずり込まれて自ら命を絶つに至るまでを、寓意(ぐうい)あふれるカエルの世界に写し取った。
 中山は、真実を伝えようと立ち上がるも世間の波に翻弄(ほんろう)される主人公シュレを演じる。シュレの元同僚グレ役に矢崎広(39)、シュレの母コロ役に音月桂(46)がキャスティングされ、ほかにも温水洋一(62)ら、実力ある俳優が名を連ねた。

囲み取材に出席した(左から)ウォーリー木下さん、中山優馬、矢崎広、音月桂

 今作では、演者たちが衣装から歩き方などの動作までカエルになりきっているところが大きな特徴。視野が広いため、ほとんど目を合わせないなど、独自の”カエルのルール”を作ったという。中山は「目の合う瞬間がレアで、それはインパクトの高いモーメントにもなっている」と見どころを紹介。
 一方、このルールの私生活への影響では、中山は「カエルみたいな顔になってきたと言われた」そうで、矢崎も「俺、絶対姿勢悪くなった。整体の先生に怒られる」と告白して笑いを誘った。音月も「20何年舞台に立ってきたけど、こんな演劇体験は初めて」と破顔。当初、カエルの動きに戸惑っていた自身をよそに、カエルの世界をスムーズに表現する中山、矢崎の様子を「カエル化が進んで」と表現し、すぐさま2人から突っ込まれた。
 本作では、世間のありように揺さぶられる個の存在という重いテーマも描かれる。演出のウォーリー木下さんは「社会的なメッセージと同時にエンターテインメントとして見ていて楽しいのが魅力」とし、「子どもが見ても笑ってしまう動きもある。ばかばかしさの中にある真実みたいなものが伝えられたらやりがいがあるなと思う」と話した。
 中山は「この世界に生きている者というか、日本に生きている人たち全員が、このカエルの世界の中で自分がどういう立ち位置に当てはまるのかとか、いろいろと考えさせられる作品。みなさんの知らないカエルのお世界をのぞきに来てください」と呼びかけた。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ 電子版