地面が沈んでいると言われても… リニアのトンネル真上で路面沈下、中津川の住民に広がる困惑
2025年1月22日 22時46分 (3月2日 01時28分更新)
岐阜県中津川市千旦林の市道で3センチ以上の路面沈下が観測された問題を受け、地元住民からは戸惑いの声が上がった。中津川市はJR東海の沈下対策による事態の早期収束を願う。
現場の市道は駒場トンネルの坑口から200メートルほど掘り進んだ地点。市道周辺では22日、作業員が歩道の測量作業に当たっていた。
道路沿いには民家も点在している。「地面が沈下していると言われても、どうすればいいのか」。21日にJR職員が自宅を説明に訪れたという女性(59)は困惑を隠さない。「今は家に異常はないけれど、この先どうなるか」
千旦林に住む坂本地区区長会の梅本真人会長(69)は「地表近くでトンネルを掘った場合に沈下が起きやすいことは、着工前にJR側から説明を受けていた」と明かす。「実際に起きなければいいと思っていたが残念。被害が広がらないように工事を進めてほしい」と願った。
市リニア対策課によると、JRからは16日、沈下幅が市への報告の基準となっている「3センチ」に達したと連絡があった。この日から毎日、現場の測量データの提供を受けている。この1週間のデータでは、沈下幅は4センチ未満の範囲で収まりつつあるという。
市は2022年にJRとの間で、市道の補償に関する取り決めを締結。工事で交通に支障が生じた場合、JR側が全額を補償することになっている。市建設部の早川泰典部長は「現時点で交通に支障はないが、今後の動向を注視する」と語った。当面、通行止めなどの措置は取らないという。
一方、住宅に損害が発生した場合の補償などはJRと個人とのやりとりになる。小栗仁志市長は「JRには、道路交通と市民生活に支障のないようにしてきただきたい」とコメントした。
(小佐野慧太)
JRは工事中断し地盤補強へ
リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が進む中津川市千旦林で、市道の路面が沈下していたことが明らかになった。工事主体のJR東海は工事を中断。22日の第9回県環境影響評価審査会地盤委員会で、トンネルと市道が交差する区間の地盤を補強して再開する方針を示した。並行して、瑞浪市大湫(おおくて)町で起きている地下水位の低下や地盤沈下も議論に。JRは、問題の根源にあるトンネル内に湧く地下水を止める抜本的な対策を提示できなかった。
「中津川市内のトンネルの直上、市道坂本69号線で、管理基準値の30ミリ(3センチ)を超える路面低下が発生した」。JRの担当者は...
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