月刊グラン 2025年7月号(6月12日発売)
◆THE MATCH 2025明治安田J1リーグ第12~18節
RE:PLAY 中山克広
◆アカデミー通信 PICK UP PLAYER:U-18MF平川大翔
◆大住良之の ボールは世界をめぐって… 永井選手の第2の故郷イパチンガ
◆豊スタ天国
◆チアマス日記(ダイアリー)
RE:PLAY 中山克広
◆アカデミー通信 PICK UP PLAYER:U-18MF平川大翔
◆大住良之の ボールは世界をめぐって… 永井選手の第2の故郷イパチンガ
◆豊スタ天国
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■Man of the Month :徳元悠平「Ryukyu Pride」
正確なクロスと運動量、ロングスローを武器にする徳元悠平。学生時代は特段注目される選手ではなかったものの、故郷のFC琉球でプロになったレフティーはその後も不断の努力を続け、J3、J2、J1と着実なステップアップを果たし、昨季ついにJ1で悲願の初タイトルを獲得した。今季、完全移籍したグランパスで追う次の夢とは。
プレーの幅が広がったWBへの挑戦
今季のグランパス初ゴールは想定外の男の左足から生まれた。第2節・ヴィッセル神戸戦。56分にゴール前でフリーキック(FK)のチャンスを得ると、ボールの横に立ったのは徳元悠平だった。プロ8年目、J1通算2得点の背番号55は、壁の下を抜く理知的なシュートを蹴り込み、ゴール裏のスタンドは大きく沸き上がった。
-ホーム初戦の神戸戦でグランパスでの初ゴールを決めました。
すごく気持ちが良かったですね。いい意味で誰も期待をしていなかったと思うので(笑)。1週間前にタマさん(玉田圭司コーチ)とヨシさん(吉村圭司コーチ)と練習をしていて、その時は壁の上を狙っていて全然入らなかったんですよ。ヨシさんは監督から「練習で決めていたのか」って聞かれたらしいですけど、自分としては相手の壁を見て下が空いているなと思って、決める自信はありました。
-ホーム側のゴールだったが、スタンドのファミリーを見て感じたことは。
すごかったですね。その試合だけじゃないですけど、勝てない時でもすごくいい雰囲気をつくってくれてとても感謝しています。ファミリーの応援のおかげで焦らずにやれています。
-序盤戦は苦しい試合が続いたが。
内容的には悪くないのに勝てなくて苦しい思いもありましたけど、スタッフが用意してくれたスカウティングをやるだけじゃなくて、選手たちの発想も大事なんだとみんなが考えたことで、横浜FCと横浜F・マリノスに勝てたと思います。僕はその直前にけがをしてしまいましたけど、外から見ていて「今はこういう感じでサッカーをやっているんだな」と、自分なりに分析できたことはよかったし、これまで自分たちの試合を上から見る機会がなかったので、「ここが空いている」とか「こういう時はこういうプレーをすればいい」みたいなアイデアも生まれて、無駄な時間はないなって思いながら見ていました。
-離脱中にチームの変化もあって中山克広選手が左ウイングバック(WB)に回ってきました。
カツがまさか左にくるとは思っていなかったです(笑)。カツは右にいても左にいても仕掛けられるという良さがあって、前に行くスプリントも戻るスプリントもできるので、それくらいやらないとダメなんだなって、いい刺激になっています。
-逆に徳元選手の良さとして、内に絞った時の守備が安心して見ていられると思います。
相手の大外を捨ててでも、守備の時は4バックぐらい絞って守るようにと言われていますし、その大外は最悪スライドしていけばいいので、まずはしっかり中を固めて、言われたことよりもプラスアルファの守備をしたいと思っています。
(詳細は2025年7月号で)
■国生千代のWE ARE FAMILY!:小野雅史
ファミリーの皆さんからの質問を交えて、東海テレビアナウンサー国生千代さんがグランパス選手の素顔に迫る「WE ARE FAMILY!」。今月のお相手はMF小野雅史選手です。3月に左前十字靭帯断裂の大けがから復帰したユーティリティー。およそ10カ月のブランクを感じさせないスプリントで攻撃ラインを押し上げています。治療中の心境や持ち味のボールタッチの柔らかさについて、たくさん語ってもらいました。
ボールタッチの秘訣はルーティンにあり
国生◉ よろしくお願いします。大けがから約10カ月ぶりに復帰しましたが、調子はいかがですか。
小野◉ けがから戻ってから、体力的にすごくきつくて結構体調崩しちゃいますね…
小野◉ けがから戻ってから、体力的にすごくきつくて結構体調崩しちゃいますね…
国生◉ プレー中の小野選手はそんな風に見えないですし、全くブランクを感じさせないですよね。
小野◉ いやあ、ブランクめちゃくちゃありますよ。(けがをする前と)世界が変わりました。体力が落ちましたね。復帰戦(編注:3月29日の横浜FC戦)は試合終了の笛が鳴った瞬間、体が熱すぎて熱が出るかと思いました(笑)。もう毎朝マッサージを受けないと無理な体になっています。
小野◉ いやあ、ブランクめちゃくちゃありますよ。(けがをする前と)世界が変わりました。体力が落ちましたね。復帰戦(編注:3月29日の横浜FC戦)は試合終了の笛が鳴った瞬間、体が熱すぎて熱が出るかと思いました(笑)。もう毎朝マッサージを受けないと無理な体になっています。
国生◉ 本当に大変でいらしたのですね。いつもより順番が早いんですけど、ファミリーの皆さんから質問がたくさん届いています。「試合前のアップの時、パスやシュート練習に入らず、イメージトレーニングのような個人トレーニングをされていますが、何をイメージしている? ルーティン? もしルーティンであれば、いつから? 何をきっかけに?」(たーさん)。「マサ選手のアップの時のルーティンを毎回楽しみにしています。子どもが頑張って真似しようと練習していますが、なかなか難しいようです。ぜひアドバイスをお願いします!」(kelleankaさん)。お二人の質問について、いかがですか。
小野◉ 確かにシュート練には入らず、試合中にありそうなポジショニングとプレーを意識して、ドリブルとターンを繰り返しやってますね。あとはボールタッチを確認するためにジンガ(編注:細かくリズミカルにボールタッチなどをして、足元の技術を磨くトレーニング)をやって、その日のピッチと自分の調子はどんな感じなのかを確認しています。
小野◉ 確かにシュート練には入らず、試合中にありそうなポジショニングとプレーを意識して、ドリブルとターンを繰り返しやってますね。あとはボールタッチを確認するためにジンガ(編注:細かくリズミカルにボールタッチなどをして、足元の技術を磨くトレーニング)をやって、その日のピッチと自分の調子はどんな感じなのかを確認しています。
国生◉ それがその日の自分のバロメーターになっているんですね。
小野◉ ピッチコンディションと自分の感覚が一発で合う時と合わない時があって。結局は成功するまでやるんですけど、うまくいくとスッキリして頭の中がクリアになる感じです。
小野◉ ピッチコンディションと自分の感覚が一発で合う時と合わない時があって。結局は成功するまでやるんですけど、うまくいくとスッキリして頭の中がクリアになる感じです。
国生◉ ファミリーの皆さんはよく見ていて、小野選手のファーストタッチやトラップに注目している人が多く、こんな質問も届いています。「サッカーをやっている10歳の息子(誕生日が小野選手と同じ)からの質問。小野選手はファーストタッチがとても丁寧で、見ていて安心感があります。小学生の頃にどのようなことに心がけて練習していましたか?」(りょうゆうさん)
小野◉ 誕生日が同じなのすごいですね(笑)。どんなところか…。昔から体がすごく小さくて、小6〜中1の時は身長が142センチしかなかったので、学校の背の順もずっと前の方だったんですよ。フィジカルはだめだったので、大宮アルディージャの育成の時は相手とぶつからないようには意識してましたね。パスサッカー主体でポゼッションを重視するチームだったので、ワンタッチかツータッチでボールをつなぐよう心掛けていて、それが今のプレーにも影響しているのかなと思っています。あとは小学3年生頃から6年生まで、大宮とは別でサッカー塾みたいなのも通っていました。
小野◉ 誕生日が同じなのすごいですね(笑)。どんなところか…。昔から体がすごく小さくて、小6〜中1の時は身長が142センチしかなかったので、学校の背の順もずっと前の方だったんですよ。フィジカルはだめだったので、大宮アルディージャの育成の時は相手とぶつからないようには意識してましたね。パスサッカー主体でポゼッションを重視するチームだったので、ワンタッチかツータッチでボールをつなぐよう心掛けていて、それが今のプレーにも影響しているのかなと思っています。あとは小学3年生頃から6年生まで、大宮とは別でサッカー塾みたいなのも通っていました。
国生◉ 大宮のチームメートに誘われて、とかですか?
小野◉ 自分が好きで個人的に通っていました。本当に基礎しかやらないところで、ひたすらリフティングをしたり、アウトサイドで細かいドリブルをしたりという感じでした。あとは利き足以外は使っちゃだめでした。一度ボールを両足の間に置いて話を聞いていたら「今プレッシャーが来たらどう回避するんだ」と言われたので、常に左足の方にボールを置いてました(笑)
小野◉ 自分が好きで個人的に通っていました。本当に基礎しかやらないところで、ひたすらリフティングをしたり、アウトサイドで細かいドリブルをしたりという感じでした。あとは利き足以外は使っちゃだめでした。一度ボールを両足の間に置いて話を聞いていたら「今プレッシャーが来たらどう回避するんだ」と言われたので、常に左足の方にボールを置いてました(笑)
国生◉ 衝撃的ですね(笑)。でもそこで身につけた技術が今にも通じていますよね。
小野◉ 大宮もすごくいいクラブで、素晴らしい指導者に出会えたのでベースはそこにあるんですけど、サッカーに対する(別の)価値観を与えてくれたのはその塾かもしれないですね。
小野◉ 大宮もすごくいいクラブで、素晴らしい指導者に出会えたのでベースはそこにあるんですけど、サッカーに対する(別の)価値観を与えてくれたのはその塾かもしれないですね。
国生◉ ボールタッチについてもう一つだけ、PeCoさんからの質問です。「ボールを受ける時のトラップやボールの置き方、身体の向きに小野選手の独特さを感じますが一番意識している事は何ですか?」とのことですが、いかがですか。
小野◉ ボールを受ける前のイメージとか、受けた後の瞬間的なかけ引きは楽しんでいます。相手にわざと足を出させたりとか、ボディーフェイントを一つ入れて逆をついたりとか。あとはあまり考えてないです。みんなが言ってくれるほどトラップがきれいとも思っていないので(笑)
小野◉ ボールを受ける前のイメージとか、受けた後の瞬間的なかけ引きは楽しんでいます。相手にわざと足を出させたりとか、ボディーフェイントを一つ入れて逆をついたりとか。あとはあまり考えてないです。みんなが言ってくれるほどトラップがきれいとも思っていないので(笑)
(詳細は2025年7月号で)
■THE DAYS 山岸祐也編Chapter3
地元のエリート軍団、柏レイソルのセレクションに落ち、試合にも負け続けた山岸祐也。中学時代はヤンチャのせいで試合を欠場することもあったが、両親は慌てることなく放任主義を貫く。そこにあった思いとは―。
レイソルにあこがれて
放課後になると暗くなるまでひたすらサッカーに打ち込み、家に帰ったら玄関でバタンキュー。Jリーガーの叔父、小松原保さんにあこがれてサッカー道を突き進む山岸祐也は、所属するクラブチーム「柏ラッセル」ジュニアチームの攻撃的センターバックとしてめきめきと頭角を現していく。
親族にプロ選手がいることに加えて、サッカーを志す上でよかったことがもう一つある。それは地元にJクラブがあったこと。自宅から3キロほどのところに柏レイソルのホーム、日立柏サッカー場(現・三協フロンテア柏スタジアム)があり、レベルの高いサッカーに触れるには申し分ない環境で育った。
親族にプロ選手がいることに加えて、サッカーを志す上でよかったことがもう一つある。それは地元にJクラブがあったこと。自宅から3キロほどのところに柏レイソルのホーム、日立柏サッカー場(現・三協フロンテア柏スタジアム)があり、レベルの高いサッカーに触れるには申し分ない環境で育った。
山岸自身はあまり覚えていなかったが、両親によると日立台に頻繁に通っていたという。父の康一さんが言う。
「自転車で15分くらいだったので、日立台はしょっちゅう行きましたよ。地元のチームですから祐也もレイソルを応援していて、練習場に行って選手と写真を撮ってもらったり、シャツにサインをもらったりしていたんです」
山岸が応援していたころのレイソルは、西野朗監督のもとでホン・ミョンボや明神智和、北嶋秀朗といった日韓の代表選手が躍動し、常に上位争いを繰り広げていた。山岸はラッセルの一員として日立台でボールボーイを務めたこともあり、「いつかあんなふうになりたい!」と羨望のまなざしを送っていたのだ。
(詳細は2025年7月号で)
■RE:PLAY 中山克広
中山克広の覚醒を印象付けたのは、やはりこのアシストあってのことだった。序盤戦でなかなか力を発揮できず、左サイドを経て戻ってきた本職の右サイドで躍動し、貴重な先制点を演出。流れるような得点までの崩しを振り返った時、驚いたのは中山の高速回転する思考回路だった。あのゴールにこんな深みがあったとは、必見である。
味方の動きに合わせた選択肢の推移
―最初は稲垣選手からの背後へのパスを狙ったのですか。
そうです。背後を狙ったけど、(森島)司の足元にパスが入って、司もいいターンをしてくれた。そこから自分が足元で受けて、司はそのままスペースに抜けたので、そこを使おうと思ったけど、敵もうまく対応してきた。そこにテル(原輝綺)も一緒に入ってきてくれたので、1回テルを使いました。テルは左足も蹴れるから、イメージとしては自分にもう1回リターンをというよりは、テルに選択肢をいろいろ与えるためにもあいつの左足にパスをつけました。シュートもクロスもサイドチェンジもできるというイメージでしたけど、相手もかなり密集していたし、そこはもう一回やり直して、というタイミングで司が本当にうまく落ちてくれた。自分はそのタイミングを見て背後のスペースに走った感じです。周りの連動性で生まれたアシストで、司の抜ける動き、足元に落ちてくる動き、テルのサポート。自分のアシストというよりも、みんなが連動してくれたおかげです。
そうです。背後を狙ったけど、(森島)司の足元にパスが入って、司もいいターンをしてくれた。そこから自分が足元で受けて、司はそのままスペースに抜けたので、そこを使おうと思ったけど、敵もうまく対応してきた。そこにテル(原輝綺)も一緒に入ってきてくれたので、1回テルを使いました。テルは左足も蹴れるから、イメージとしては自分にもう1回リターンをというよりは、テルに選択肢をいろいろ与えるためにもあいつの左足にパスをつけました。シュートもクロスもサイドチェンジもできるというイメージでしたけど、相手もかなり密集していたし、そこはもう一回やり直して、というタイミングで司が本当にうまく落ちてくれた。自分はそのタイミングを見て背後のスペースに走った感じです。周りの連動性で生まれたアシストで、司の抜ける動き、足元に落ちてくる動き、テルのサポート。自分のアシストというよりも、みんなが連動してくれたおかげです。
(詳細は2025年7月号で)
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