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映画「国宝」を地で行く歌舞伎俳優・市川笑三郎さん 「負けたら終わりという覚悟でやってきた」

2025年11月13日 05時10分 (11月13日 05時10分更新)
 邦画実写作で歴代2位の興行収入170億円を記録している映画「国宝」は、歌舞伎の家柄ではない主人公が俳優として成長する物語だが、世襲俳優が主流の実際の歌舞伎界でも一般家庭から看板俳優に上り詰めるケースがある。その一人、実力派女形の市川笑三郎(えみさぶろう)さん(55)は「負けたら終わりという覚悟でやってきた」と語る。 (渡辺真由子)

映画「国宝」について語る市川笑三郎=京都市東山区で

 生まれは岐阜県坂下町(現・中津川市)。日舞を習っていたことから、地元の人々が演じる「地歌舞伎」に誘われた。顔の白塗りをしてかつらをつけ、8歳で初舞台に立った。「自分と全く違う自分になる」。新鮮な感覚だった。中学卒業後、故二代目市川猿翁さん(当時は三代目猿之助)に内弟子として入門した。
 代々俳優をつとめる家の子は、子役から主要な役をもらえるが、一般家庭出身の弟子は扱いが異なる。名家出身の同世代が大役を演じる中、笑三郎さんは「自分は立っているだけ」。複雑な...

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