「何でも一つの袋に入れる」外国人のごみ分別問題、90年代に自治会長務めた男性は市役所に啖呵を切った
2026年4月16日 05時10分 (4月17日 13時03分更新)
【連載】ホーミー
深刻な人手不足にあえぐ日本で、今や外国人労働者は欠かせない存在となった。ただ、言葉や習慣の違いから地域との摩擦が絶えず、社会の変貌を懸念する声は根強い。改正入管難民法が施行された1990年以降、「デカセギ」で来日し、地域の担い手になりつつある日系ブラジル人を中心に、軋轢(あつれき)を乗り越えながら共生を目指すホーミー(米国のスラングで仲間たちの意)の姿を描く。
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「日本の習慣だもんで覚えてください」 多国籍の愛知県西尾市「県営緑町住宅」手探りの共生
1990年の改正入管難民法の施行をきっかけに外国人の入居が始まった愛知県西尾市の「県営緑町住宅」。外国人住民が増えるにつれて問題になったのが、「ごみの分別」だった。
「外国人が増え始めてからずーっと続いていた。(可燃も不燃も)何でも一つの袋にみな入れるのよ」
92年から10年ほど自治会長を務めた川部国弘(74)は、首(こうべ)を回(めぐ)らす。回収車に収集してもらえなかったごみを仕分けし直すこともあった。
そこで川部は93年、日系ブラジル人を通訳担当として自治会役員に登用。分別を守らない住民に折を見てルールを説明し、注意を呼びかける住宅内の掲示物にはポルトガル語を併記した。
ごみ袋に印字された「燃えるごみ」などの文字を多言語化するよう市役所にも働きかけた。ただ、当時の西尾市の外国人比率は川部の記憶で2%ほど。要望に訪れた市役所の窓口では、職員から「少数の外国人のために予算や手間はかけられません」と突き放され...
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