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カヌースラローム男子カヤッククロス 中津川市出身・田中雄己選手が金メダル「一番記憶に残るレース」

2026年10月2日 15時36分 (10月2日 21時30分更新)
 愛知・名古屋アジア大会のカヌースラローム男子カヤッククロス決勝が2日、矢作川カヌースラロームコースであり、岐阜県中津川市出身の田中雄己選手(ミキハウス)が優勝し、金メダルを獲得した。

男子カヤッククロス準決勝 旗門を攻める田中雄己

 今度こそ立った表彰台の真ん中で、田中は右手を振って歓声に応えた。中高生時代、毎週のようにカヌーを浮かべた矢作川で男子カヤッククロスを制し「僕のキャリアの中で、一番記憶に残るレースになった」と白い歯を見せた。
 決勝では、最初に飛び出した中国選手が上流に向かう旗門でミス。それを見て「ここでやらなきゃと気持ちが上がった」とギアを上げて2番手からトップへ。その座を最後まで譲らなかった。
 後半は独り旅。背景には足立和也(SUS)の献身があった。決勝は日本と中国が2艇ずつ。「(田中)雄己が前に行ったので、ブロックして2番手を目指した」と中国勢と競り合って圧力を与えた。2人は昨秋の世界選手権男子カヤックシングル団体で銀メダルのチームメート。足立はゴール後に旗門の不完全な通過で4位とされたものの、田中は「プレーでのアシストもあったし、いろいろと情報をくれた。メンタル的にもいい影響を与えてくれた」と、35歳の先輩に感謝する。
 アジア大会では初実施の種目で、日本のレベルの高さと団結の強さを示した優勝。カヤックシングルで2大会連続の2位だった、岐阜県中津川市出身の24歳は「銀メダルでは、前回大会から成長がないようで悔しかった。クロスの金メダルで、二つの種目で力をつけていると証明できた」と胸を張った。原点の川で自信を取り戻し、2年後のロサンゼルス五輪へ弾みをつけた。 (山内晴信)

男子カヤッククロスで、金メダルを獲得しガッツポーズの田中選手(右)=愛知県の矢作川カヌースラロームコースで

幼少期から慣れ親しんだ場所だからこそ

 「もう本当にやばい。めっちゃうれしい」。激しいレースを制した興奮そのままに、田中雄己選手(24)から言葉があふれた。
 決勝のレース序盤、先行を許した中国選手を猛追した。「食らい付くことしか考えられなかった」。4人で同時に競い、激しい接触も許されるカヤッククロス。上流にさかのぼる旗門で相手選手がややつまずいたところに後ろから激突。転覆を誘って首位を奪い取り、そのままゴールした。サポートをしてくれた足立和也選手と互いの名前を叫び、水上で固い握手を交わした。
 専門は単独で走るカヤックシングル。前回のパリ五輪から追加された新種目のカヤッククロスは「自分にはパワフルすぎて好きではない」と冗談めかす。それでも、幼少期から練習で慣れ親しんだ矢作川に駆けつけた旧知の人々からの声援に奮い立った。「ここでやらなきゃ、...

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