夏のラフはソールを使え 4つの状況別打ち方 ライ次第で組み合わせよう
2018年7月19日 02時00分
夏のゴルフで手ごわいのは、何と言ってもラフです。少しほっとくと、膝の高さまで伸びるのが夏のラフ。そこまでいかなくても、太くて抵抗が大きいために、思わぬミスショットにもつながります。高山忠洋プロがツアーで実践している、夏のラフの克服法、教えます。 (取材・構成 青山卓司)
スピード増スピン無
夏のラフのアプローチほど、やっかいなものはありません。特にグリーンをオーバーしてしまった時などは、ラフは深く、おまけに逆目なんてこともあります。
今週は、状況別に4つに分けてラフからのアプローチをレッスンしていきます。(1)深い順目のライ(2)深い逆目のライ(3)ラフの中で浮いているライ(4)ラフに沈んでいるライの4つです。もちろん実際はこんな単純なものではなく、この4つが複合したものに対処していかなければなりません。基本を身に付け、それを実際にラウンドに応用することが大切です。
まず順目です。これはもっとも対処がしやすいラフと言えます。順目とは、芝の目が打ちたい方向に流れているライのことで、抵抗がほとんどありません。ラフが多少深くても、フェアウエーのように打つことができます。むしろ順目の分、草でソールが滑って、よりスピードが増すこともあります。しかも芝がフェースとボールの間にはさまったらスピンもかかりません。順目でオーバーするミスは、こんな理由で起きます。それだけを考慮に入れて振ってください。
フェースを開く→握る
逆目のライはやっかいです。逆目とは、芝の目がボールを打ちたい方向からボールの後方に流れているライです。抵抗が大きく、芝もフェースとボールの間にはさまりやすくなり、スピンはかかりません。抵抗が大きいために、逆に距離は飛びにくくなります。さらに草が邪魔をして、フェースが返りやすくボールが引っかかって左にいきやすくなるライでもあります。飛びにくく、ランが出やすいという特性を考えて、逆目のラフでは、私はサンドウエッジを使います。上がりやすくランが出にくいクラブで逆目の特徴を消してやるのです。
大切なのは、まず芝の抵抗がどれだけあるのかを確認すること。そのために、プロはボールがあるライに近い状況を探して、そこで素振りをします。フェースを入れた時の芝の抵抗を慎重に確認します。実際に振る時は、フェースを少し開きます。芝の抵抗でフェースがどうしても返りやすいからです。注意してほしいのは、グリップを握ってからフェースを開くのではなく、フェースを開いてからグリップを握ってください。開く→握るの順番を忘れないでください。
スタンスややオープン
スタンスも少しオープンに開いて、アウトサイドから入れてインサイドに出していきます。開いている分、多少フェースがかぶってもボールは目標方向にいきます。スイングは芝の草の抵抗の強さにもよりますが、普段よりも強めに振ってください。
ラフに浮いているボールの打ち方はティーアップしたボールを打つイメージです。地面からボールが浮いている分、ダウンブローに振ると、フェースの上の部分に当たります。ボールを左足寄りに置いて、アッパーブロー気味に振るのがコツです。
現象を計算して打つ
沈んでいるボールはその逆。絶対に上げようとしないでください。ボールをダウンブローに打ちたいので、右足寄りにくるように構えて、打ち込んでください。その時もフェースが芝に邪魔をされてかぶりやすくなるため、フェースを開いて打つことがコツです。
ラフの基本は以上です。順目の芝を除けば、夏ラフは基本、草の抵抗が大きいと思ってください。その分、ボールに当たる前に、フェースが返ったりする現象がおきます。だからフェースはそれを計算して開いて打ちます。開けば開くほど、ソールが滑るようになります。ソールを使えるかどうかが、ラフからの打ち方のコツとも言えます。逆目のところでも書きましたが、どれだけ開くのかはライ次第。そのためにプロは素振りを非常に大切にします。素振りを通して体でラフの抵抗を感じることが、ラフからのアプローチの成否につながります。
▼高山忠洋(たかやま・ただひろ) 1978(昭和53)年2月12日生まれ、和歌山市出身の40歳。176センチ、75キロ。和歌山・星林高までは野球に打ち込む。3年で引退後にゴルファーになる決意をし、卒業後に岐阜県美濃加茂市の法仙坊ゴルフ倶楽部の研修生に。3年後の1999年にプロテスト合格。ツアー通算5勝。
取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110
(毎週木曜日の紙面に掲載)
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