本文へ移動

いいとこどりでOK ラウンド前のおすすめルーティン 朝イチのティーショット打つ前に

2018年5月17日 02時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加

(左上)高山プロ手づくりの素振り用の棒。ドライバー用シャフトにプラスチックケースを粘着テープでつけたもの。軽くて抵抗が大きく、素振りで体を慣れさせるのにぴったり (左下)市販されている素振り用の重いドライバー。ボールを打つこともできるが、高山プロは素振りに使う

 今週のレッスンは、その日のラウンドを成功させるためのルーティンです。特に朝イチのティーショットを、プロゴルファーはなぜ、あんなに簡単に打てるのか。高山忠洋プロがその秘密を教えてくれました。一度、本番前に予行演習をするのです。朝イチの前に、朝イチを打っておけば、結果はずいぶんと違います。ゴルフはラウンド前のルーティンがとても大切なのです。 (取材・構成 青山卓司)

緊張 楽しめると◎

 トーナメント前に開催されるプロアマ戦に、出させていただくと、本当によく聞かれるのが朝イチのティーショットについてです。「緊張する」とか「どうしてもうまく打てない」とかです。
 われわれプロだって緊張するし、ミスショットもします。ましてやアマチュアの方なら、「うまく打てたらもうけもの」くらいの軽い気持ちで打たれたらいいと思います。「緊張している自分」も含め、丸ごと楽しんだらいいと思います。
 それでも「うまく打ちたい」という人には、私がやっているルーティンを紹介します。これは、試合前に私が実践しているものです。全部をまねする必要はありません。ところどころでいいです。いいなと思うところをつまんで自分のルーティンに取り入れてください。

動きに慣れさせる

 まず起床時間です。1番ティーを打つ時間の3時間前に起きるようにしてます。プロの場合、だいたいコースの近くに宿泊することが多いから、2時間30分前にはコースに入っています。ここから少しずつ、打てる体と心をつくっていくのです。まずはストレッチです。私はトレーナーと個人契約をしていますから、2人で入念にマッサージとストレッチをしています。読者のみなさんも、1人でできるストレッチをぜひしてください。体をほぐすことは、けがの予防にもなります。少し歩いたり、走ったりして体を温めるのもいいですね。
 そしていよいよ練習場に向かいます。でも、まだ打ちません。素振りをします。私の場合、素振り用の棒を2本持っています。軽いものと、重いドライバーです。軽いのは自分で作りました。簡単です。市販のシャフトに、プラスチックのケースを粘着テープでくっつけただけです。シャフトだけでもいいのですが、ヘッドの重みや空気抵抗も感じたいので、これを作りました。最初にこの軽い棒を振ります。ゆっくりと振って、体を慣らします。
 次に重いクラブを振ります。重いドライバーは、ゴルフ用品店で買った市販品です。普通のドライバーよりも相当重くなっています。これも思い切り振るのではなく、体を「振る」という動きに慣れさせることが目的です。体を温めたり、柔軟性を高める狙いもあります。

風 ピン 狙いを想像

 最後にボールを打ちます。サンドウエッジから始めて、アイアン、ウッドと打っていって、最後はドライバーです。出球の確認をしたり、動きの確認をするための練習です。その後にパター練習をするのですが、ドライバーの最後の1球を私は大切にしています。当然、事前にコースの勉強はしておきます。そして自分のスタートホールを思い描きます。ピン位置も調べて、ティーショットの落としどころを決めておきます。つまり、朝イチショットのシミュレーションをするということです。風を感じて、ティーに球を置いて、朝イチのティーショットの予行演習をするのです。
 私ならツアーのシミュレーションですね。名前を呼ばれる、拍手がおきる、ティーグラウンドを囲んだギャラリーを想像する。風の強さと方向を確認して、狙いどころを定めて、打つ。
 練習で最も緊張する朝イチのティーショットを経験してしまうのです。だから本番さながらの緊張感の中で振ってください。これをやっておけば緊張感も少し和らぎ、過度に動揺することもなくなると思います。一度、試してみてください。
 ▼高山忠洋(たかやま・ただひろ) 1978(昭和53)年2月12日生まれの、和歌山市出身の40歳。176センチ、75キロ。和歌山・星林高までは野球に打ち込む。3年で引退後にゴルファーになる決意をし、卒業後に岐阜県美濃加茂市の法仙坊ゴルフ倶楽部の研修生に。3年後の1999年にプロテスト合格。ツアー通算5勝。
 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110
 (毎週木曜日の紙面に掲載)
おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ 電子版