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月刊グラン 2024年7月号(6月12日発売)


価格700円

■Man of the Month :永井謙佑「SPRINT TO WIN」
■国生千代のWE ARE FAMILY!: 中山克広
■THE DAYS 倍井謙編Chapter1(新連載)

◆THE MATCH 2024明治安田J1リーグ第10~16節、ルヴァン杯3回戦
 RE:PLAY 椎橋慧也
◆アカデミー通信 PICK UP PLAYER:U-18 MF 中原蒼空
◆大住良之の「ボールは世界をめぐって…」 姉妹都市カップの開催を
◆豊スタ天国
◆チアマス日記(ダイアリー)
◆財徳健治の「ボールの独り言」
◆東海サッカーダイジェスト
◆月刊オーシャンズ

■Man of the Month :永井謙佑「SPRINT TO WIN」

開幕から離脱者が相次いだFW陣の中で、孤軍奮闘とも言える活躍を見せたのが、35歳の今でも圧倒的なスピードを誇る永井謙佑だった。第16節・京都サンガF.C.戦までリーグ戦全試合に出場し、3得点はチームトップタイ(第16節現在)。ベテランらしいリーダーシップを発揮し、新加入選手や若手が増えたチームを引っ張った。苦しかった序盤戦のMVPに推す声も多く聞こえる。
チームの基準を表現できれば結果がついてくる
3試合連続無得点の3連敗で始まった今シーズン。息を吹き返すきっかけとなったのが、第4節・柏レイソル戦で永井が挙げたゴールだった。18分、森島が蹴ったFKをハ・チャンレが頭で落とし、それを永井が蹴り込み先制。今季初めてファミリーから歓喜の声が上がった。その後は6戦無敗と復調を見せ、連敗こそあったものの上位争いに食らいついている。
――ここまでの戦いをどう捉えていますか。
メンバーも多く入れ替わって、最初はちょっとつまずいちゃったんですけど、そこからうまくみんなの個性ややり方の共通理解が深まって、4節以降はチームとしてまとまってきたのかなという感じです。
――当初は負傷者が多く、1人FWのような役割でした。
最前線でプレーさせてもらっていたので、よりゴールにこだわってプレーしていかないとチームの順位が上がっていかないので、守備をうまく整えながらも、点を取りに行く時はチャンスを狙うようにやっていましたね。
――第3節までかなり苦しかったと思います。チームの雰囲気はどうでしたか。
開幕する直前に負傷者がポンポンポンって出ちゃったので、そこはちょっとアンラッキーな部分でしたよね。若い選手が多い中の開幕戦を0-3で負けちゃったし、多分みんなもちょっと自信をなくしちゃったなと思います。でもそこから一つ勝てばチームは自信を取り戻せるかなとは思っていたので、そういう意味で柏戦はすごく大事なゲームでした。
――練習でもよく声をかけていました。
みんながネガティブになっていたので、そこはいろいろな経験をさせてもらっている僕がポジティブにやっていかないといけないと思いましたし、若い選手は自信がつけば躍動していくので、うまく勢いを出せられるように意識をしながらやっていました。他の選手もそれに応えてチーム力も上がってきたと思います。
――柏戦での永井選手のゴールが自信になったと思います。試合にはどんな意識で臨みましたか。
僕もスタメンで3試合目だったので、「今日ダメだったらもうダメだ」っていう危機感がすごくあって、自分にプレッシャーをかけていました。苦しんでいる時こそ泥くさいゴールが勢いをよみがえらせてくれるんだなって改めて思いましたね。それとやっぱり「キレイに入らないんだな」って。
――長谷川健太監督からプレッシャーをかけられていましたか。
それはないですけど、チームとして3戦連続無得点、3連敗と、そこはそれ以上伸ばしたくなかったですし、勝ってそこから「チームを勢いづけたい」と考えていたので、自分にすごくプレッシャーをかけながらやっていました。
――それ以降、チームは大きく変わりました。
簡単なゲームはなかったですけど、体を張るところだったり、戦うっていうところだったり、そういうチームの基準ができてきて、それを表現できると結果がついてくるのかなと。逆に良い流れでできている時に勝てないこともあるので、そこは修正していかないといけないと感じています。
(詳細は2024年7月号で)

■国生千代のWE ARE FAMILY!:中山克広

アナウンサーの国生千代さんが、ファミリーの皆さんか
らの質問を交えてグランパス選手の素顔に迫る「WE
ARE FAMILY!」。第6回は、MF中山克広選手で
す。今季清水エスパルスから加入し、右サイドを切り
裂くスピードを武器に先発する機会が増加。4月に第
1子の長女が生まれるなど公私ともに順調な27歳の
新米パパと、まもなくママになる国生さんによるほんわ
かトークをお楽しみください!
本領をやっと出せてきた
国生◉ 今日はよろしくお願いします。
中山◉ そんなにしゃべれるかなあ。俺そんなないっすよ、おもろいこと。
国生◉ インタビューを受けるのはあまり得意ではないですか。
中山◉ そっとしておいてほしいです(笑)。目立ちたくないんですよ、僕。いないもんだと思ってもらうぐらいでちょうどいいんで(笑)
国生◉ いえ、今回は中山選手が主役です(笑)。学校の授業で当てられるとか、発表会に出るとかは苦手でしたか。
中山◉ はい。やめてもらいたいです(笑)。よく「今日は○日だから、出席番号○番!」とかいって当てられるじゃないですか。でも当たっちゃうんですよ。で、ぼそぼそ言いながら…。「声が小っちゃいぞ!」って(笑)
国生◉ 今日は緊張せず、リラックスしてお答えいただければと思います。グランパスに加入し、シーズンが3分の1ほど終わりました。現時点での手応えはいかがですか。
中山◉ (自分の持ち味を)やっと出せてきた感じですかね。
国生◉ ルヴァンカップ1stラウンド2回戦の大宮アルディージャ戦(4月17日)あたりから、中山選手の良さが出てきたように映ります。
中山◉ いろんな方から言われるんですけど、その通りというか。ルヴァンの大宮戦から、感覚をつかんできたかなっていうのがすごくあります。いろいろ映像を見て、自分の中で整理ができてきたというか、ポジションに対する役割がはっきり分かってきたっていうか。
国生◉ ウイングバック(WB)を正式にやるのは初めてですよね。
中山◉ 今までは攻撃するだけ、って感じの選手でした。あまり最終ラインに戻って守備することもなかったです。自分の最大の特長は攻撃なので、そこで最大限の良さを生かさなきゃいけないんだけれども、守備もやらなきゃいけないというところで、バランスがなかなかつかめずに中途半端なところになってしまったな、というのがそれまでの印象でした。ずっと(長谷川)監督と「もっとこういったプレーが欲しい」「こういったバランスでやれたらいいんじゃない」とかいう話をしていく中で、いざ実戦でちゃんとやれたのが大宮戦でした。90分通してプレーして、つかめたものがあったと思います。
国生◉ 激しいポジション争いの中、第10節の浦和レッズ戦、第11節のヴィッセル神戸戦と先発出場が続きました。レギュラーの座を手中に収めつつある、という安心感はありますか。
中山◉ ないですね。ライバル関係にある選手は全員、結果を出せる選手なので。結果を出せる選手がそろっているからこそ、常に自分も結果を出さないといけない。その選手を差し置いて試合に出るからには、その選手以上のプレーをしなきゃいけないとか、いろんなプレッシャーを感じながらやっています。
国生◉ リーグ戦でも自信を積み重ねることはできていますか。
中山◉ 浦和戦では結構右サイドの深い位置まで取れて、クロスを上げるシーンもありました。そういうプレーが増えてくると、だんだん自信も出てくるな、ってのはありますね。
国生◉ WBに挑戦して得られているやりがいについてはいかがですか。
中山◉ WBはすごい運動量を求められるんで、とにかく走りまくって、仕掛けまくって、一生懸命守備戻って、っていうやりきった感がすごい出るようなポジションです。それで勝てれば一番やりきった感が出ますけど、そうもいかない試合もあるんで。とにかくそこの部分は1試合通してやらないといけないな、っていうのがあります。最後のクロス、シュートの質のところが課題かな、とずっと思っています。まだ数字で結果が出てこないんで、出せる選手になったら相手にもっと脅威を与えられるし、チームメートからの信頼も得られると思います。
国生◉ 試合をするごとにチームメートとのコミュニケーションもよくなってきていると思うんですが、よく話をしている選手は誰ですか。
中山◉ ツカサ(森島司選手)ですかね。あれだけ器用でパスを出せる選手はなかなかいないです。彼が持ったら、「こう動こう」とか「こういうタイミングで走ろう」とかいった話は試合前と試合後にしています。
国生◉ 持ち味のスピードを存分に生かして、結果を出していきたいですね。
中山◉ スピードを最大限に出せて結果が出た時が一番うれしいんで、そこはどんどん出せていけたらいいと思います。
(詳細は2024年7月号で)

■THE DAYS 倍井謙編Chapter1(新連載)

ボールを持ったら果敢に勝負。アカデミーから大学経由でトップチームに加わった倍井謙は、磨き上げたドリブルによって瞬く間にファミリーの心をわしづかみにした。文武両道に取り組み、厳しい競争を勝ち上がった俊英の、ユニークな歩みを追う。
とにかくゴールを狙う
 クラブ史上初の開幕3連敗から、次第に順位を上げてきたグランパス。黒星スタートとなった開幕戦でも、その後の反攻につながる明るい兆しを確実に見て取ることができた。関西学院大出身のルーキー、倍井謙の台頭だ。
 3点差と敗色濃厚な中、ピッチに送り込まれた倍井は、厳しい流れを打開しようとひとり奮闘した。ボールを持つたびに鹿島アントラーズの分厚い守備陣に挑み、細かいタッチ、シザースを織り交ぜたドリブルで敵陣にもぐり込む。
 ボールを持ったら、何よりもまずゴールを狙う―。
 得点を決めるには至らなかったものの、リスクを負って果敢に攻める姿勢でスタンドを埋めたファミリーを最後まで沸かせた。
 長丁場のリーグ戦に敗北はつきものであり、勝てなかったゲームでどれだけ可能性を見せられるかが大切になる。〝いい敗北〞は近い将来、勝利につながることが多いからだ。
 開幕戦で強い印象を与えた倍井は、その後も初ゴール&初退場と話題を振りまきながら確実にプレータイムを増やし、攻撃のアクセントとして欠かせない存在となった。
 グランパス躍進のカギを握る若きドリブラー、その足跡を振り返ると、多くのJリーガーとはちょっと毛色の違う道を歩んできたことが分かる。ハイレベルな環境でサッカーに打ち込みながら、同時に学業でも妥協することなく高みを目指したのだ。
(詳細は2024年7月号で)

■RE:PLAY 椎橋慧也

敵地で連敗を止めた決勝点は2人のストライカーの粘りによるものだったが、その場面を生み出した美しいパスについてもしっかり触れておきたいところだ。やや出遅れ感のあった序盤戦とは見違えるように特長を出し始めていた椎橋慧也は、この試合でもよく攻撃を支えていた。あの場面、多くの選択肢がある中で彼がどのような判断をしていたのか。その思考回路の速さ、深さには驚かされるばかりだ。
送るパスの質を直前で切り替えた
――決勝点の場面は、椎橋選手が周りをすごく見ているのが
印象的です。自分にボールが入る前、キャスパー(ユンカー)がキープしたところから(稲垣)祥君、そして自分のところに来るなと予想ができました。そこで後ろを見て「相手は来てない、前も横からも来てない」と状況を確認して。さらに左をちらっと見ると(永井)謙佑さんが手で背後のスペースを指差している。だから最初のトラップで斜め左に蹴る場所にボールを置いたんですけど、けっこう余裕があったこともあって、謙佑さんがそこからさらに右斜め前に走っていくのが見えた。そこで広島の真ん中のセンターバック、荒木(隼人)君の頭を越えて、なおかつキーパーが出て来られないぐらいのパスに切り替えました。ちょっと大きくなっても謙佑さんなら追いつくだろうなという感覚で、ふわりとしたボールを蹴ったって感じです。
(詳細は2024年7月号で)

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