<作陶の履歴 美濃陶芸の実力者たち>(5)若尾利貞さん 「美の泥棒」追い越して独自性
2024年8月18日 05時05分 (8月19日 12時59分更新)
今回の企画の話をいただいて若い頃の作品を引っ張り出してきたのが「鈞窯(きんよう)大鉢」です。もういつ作ったか思い出せませんが、作陶を始めたころの作品です。持っている中国の陶片にかかっている鈞窯という釉薬(ゆうやく)を参考に生み出した独自の釉薬をかけています。赤や紫色の部分は銅ですが、筆で描いたら、偶然面白くできました。売れなかったので、今も家に残っていましたよ。
改めて見ると、若者らしい遊び心があり、おおらかな印象もあります。陶芸は独学でしたが、よくこんなものを作れたなと思います。過去の他の作品を思い出してみても、当時からしたらモダンだったと思います。でも展示会には出せないですね。過去のものは捨てて、前に進むのが作家ですからね。後ろは振り向くつもりはないです。...
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