【箱根駅伝2027〜駒大・桑田駿介の自覚】大八木総監督から怒られたまま終わりたくない

来年正月の箱根駅伝で4季ぶりの王座奪還を目指す駒大。

11月1日には最多17度の優勝回数を誇る全日本大学駅伝で2連覇を狙います。

今年の箱根路で花の2区を経験した桑田駿介(3年)はトラック、ロードでも結果を残し、現在は大八木弘明総監督(68)の指導のもと世界で活躍する仲間と鍛錬に励んでいます。

22年度の大学3冠を知る世代が卒業した今、芽生えたエースの自覚とマラソン挑戦への思いに迫りました。

陸上

◆桑田駿介(くわた・しゅんすけ)2005年(平17)5月17日、埼玉県生まれ。小6から陸上を始め、愛知・福岡中では陸上部とサッカークラブに所属。校外の陸上クラブでも活動し、高校は岡山・倉敷高に進学。高3時の全国高校駅伝4区では区間賞となり、準優勝にも貢献した。大学3大駅伝は1年時に出雲1区でデビューし、箱根4区は区間4位。趣味はディズニー鑑賞で好きな映画は「パイレーツオブカリビアン」。173センチ。57キロ。

10月12日、出雲駅伝で7位でゴールする駒大・桑田(撮影・前田充)

10月12日、出雲駅伝で7位でゴールする駒大・桑田(撮影・前田充)

箱根2区8位 思い知った「戸塚の壁」

毎年、荒れ狂う大海原のごとく、激戦を極める大学3大駅伝。

1年時から経験を積んできた桑田が、強豪復活の旗印になろうと悔しさを力に変えている。

今年1月の箱根駅伝で花の2区デビューを飾った。本来は今春に卒業した佐藤圭汰か、同期の谷中晴が走る予定だったが、コンディション不良となったため、急きょ桑田に白羽の矢が立った。

結果は区間8位。

ただ、当時2年生ながら田沢廉、篠原倖太朗に続くチーム歴代3位の1時間6分19秒でタスキをつないだ。

1月2日、箱根駅伝往路 鶴見中継所で駒大・小山翔也 からタスキを受け取る2区の桑田駿介(手前)

1月2日、箱根駅伝往路 鶴見中継所で駒大・小山翔也 からタスキを受け取る2区の桑田駿介(手前)

1月2日、戸塚中継所でタスキに手をかける駒大2区の桑田

1月2日、戸塚中継所でタスキに手をかける駒大2区の桑田

「うれしかったというよりかはホッとした」。

田沢、篠原に加え、1万メートル日本記録保持者の鈴木芽吹といった歴代2区の先輩たちの走りをイメージ。大八木総監督、藤田敦史監督(49)との緻密(ちみつ)なレースプランも奏功した。

ただ、2区の厳しさも思い知った。「ラスト3キロがやっぱりきつかった」。権太坂を過ぎ、中継所手前の上りの難所「戸塚の壁」にはね返された。

チームは優勝に遠く及ばず、総合6位だった。

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スポーツ

泉光太郎Kotaro Izumi

Kanagawa

神奈川県横浜市生まれ。2019年に大学卒業後、地方紙に入社。警察担当記者を経て翌20年から運動部に異動し、アマチュア野球やインターハイ、箱根駅伝100回大会など取材。
24年パリ五輪・パラリンピックでは地元選手を追ったものの、現地取材はかなわず…。しかし、オリンピック関連取材をきっかけに本格的にスポーツ記者を志し、翌25年春、日刊スポーツに転職。高校野球取材で西東京大会を担当後の8月からスポーツ部の一員となった。
サッカー日本代表の森保一監督にあいさつした際には「完全移籍選手」と命名された。趣味は料理と駅伝観戦。自宅で、ぬか床を育てるなど発酵食品が好き。