「吉田正尚を狙ったらどうや!」ー球団史上初のリーグ連覇を果たし、DeNAとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージを戦う阪神の内部からは、こんな声が漏れ聞こえます。レッドソックス・吉田正尚外野手(33)は今季、5年契約(総額約145億3000万円)の4年目を終了。契約最終年の来季年俸は約27億円ですが、故障もあって、2連敗に終わったヤンキースとのワイルドカードシリーズはベンチ外。来季の立場は微妙です。獲得に乗り出すならば資金的に高いハードルが待ち構えますが、それでも「吉田正尚待望論」が出る舞台裏にはいったい何がー。
14日から甲子園球場で始まるCSファイナルステージの相手はシーズン3位のDeNAです。東京ドームで2位の巨人に連勝し、乗り込んできます。今季の阪神のDeNA戦勝敗は13勝12敗。16勝8敗1分けと圧勝した巨人に比べると苦しんだ印象があり、アドバンテージの1勝があったとしても楽観はできません。
「昨季のファイナルでは3連勝したが、2年前のファーストステージでは敗れた。波に乗せると怖い。打線は巨人よりも破壊力がある。短期決戦に強いイメージ」と阪神OBは話しました。
それにしても、DeNAにいいところなく敗れた巨人の〝終戦後〟を見ていると、昔の阪神を見ているようです。CS敗退が決まり、最後にグラウンドに出てファンに頭を下げたのですが、場内からは大ブーイング。選手達の〝整列〟も千々に乱れ…。そして橋上秀樹監督代行(60)の退任が報道されたのに来季の監督は「白紙」と報じられています。このまま発表されない日々が続くならば、巨人の監督問題は日本シリーズの舞台裏で大騒ぎに?
なんだか、昔の阪神のお家騒動を江戸で見るかのようです。低迷期の阪神も久万俊二郎オーナーが次期監督を聞かれると「白紙」を連発。当時を思い出しながら、頭に浮かぶのは、この時期に白紙はまず有り得ないということ。最有力候補者から色よい返事が来ていないのか、条件を整えているのか、何らかの事情で発表できない? そんな辺りではないですか。知らんけど…。
そして、巨人が敗退するや、スポーツ紙では来季に向けた補強策が百花繚乱の如く、報じられました。広島の森下暢仁(29)や床田寛樹(31)の両投手をフリーエージェント(FA)で獲る? オリックスのアンダーソン・エスピノーザ投手(28)を狙う? 2年連続V逸のライバルは早くも巻き返しに向けて水面下で動いているということですね。
まだストーブリーグに入っていない阪神ですが、来季のことは全て後回しというわけにもいきません。22日にはドラフト会議も開催。9日に西宮市内の球団事務所でスカウト会議を開いた球団首脳からは1位指名として青学大・渡部海捕手(22)の名前が漏れてきました。
ここ10年のドラフト戦略を振り返ってみても大学・社会人の即戦力野手に比重を置いている補強方針が今年も貫かれるのでしょう。大山、近本、佐藤に森下…。彼らの成功例の続きとして、昨年のドラフト会議での立石があり、渡部がある…。そして、来季3連覇に向けた補強策として、チーム内からは驚きの名前も漏れています。