“新庄監督の提言”からわずか1日…中日キャンプ地・北谷のフェンス ラバーの硬さや高さなど町長が改善確約
2025年2月20日 10時29分
◇渋谷真コラム・龍の背に乗って キャンプ編
日本ハム・新庄監督の提言からわずか1日で、事態は一気に進んだ。
「プロ野球のキャンプを1カ月張るのであれば、あのラバーは間違いなく替えないと。ファイターズの球場があの硬さなら、僕が(自分で)お金を出して替えます。選手の寿命を短くするひとつのポイントになる」
18日の日本ハム戦で、左翼・樋口が飛球を追ってフェンスに激突。担架で運ばれ、救急搬送された。大事はなかった。だが、次もそうとは限らない。僕もこの囲み取材に加わっていたが、質問への答えではなく自ら強く訴えていた。
新庄監督はフェンスを恐れず打球を追った名外野手。危険をあらかじめ察知し「うちの選手は(ケガしないよう)深く守らせていた」とまで言われては、中日に携わる人間として耳が痛いが、文句なしのド正論。だからこそ対応も迅速だった。一夜明け、渡久地政志北谷町長が球場を訪問。ラバーの硬さを確認し、球団首脳と意見を交換した。
「きのうの選手のケガを重く受け止めて、施設の対応をしないといけない。以前から球団のご意見をうかがっていました。ラバーの張り替えを早急に検討するように、という指示を出したところ。来春のキャンプまでには間に合うように。張り替えだけでなく、ラバー部分が低いという話もあったので、対応していきたい」
議会や住民への説明と理解は必要だが、町長として来春までの改善を確約した。
僕が何十年野球を取材し、何千試合見ていようとも、自分が全力でフェンスに激突したことはない。そう。記者やファン、設計者に危険度はわからないのだ。だから何が必要で、どうすべきかを事前に当事者に聞かなければならない。何人かの選手に話を聞いたが、北谷が特別硬いわけではなく、地方球場あるある。いや、各本拠地だって改善点はいくつもあるはずだ。
「ことが起こってからでは遅い」。井上監督もこう言った。まずは残り4日間を全員が無事に終えること。そして来春はより安全な環境で、選手が練習に励む姿を取材したい。
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