「マジで私か…」ブラジル生まれの日系2世が自治会長に 役員18人中15人が外国にルーツ
2026年4月17日 05時10分 (4月17日 11時14分更新)
「2025年度の自治会長、江藤さんがいいと思う人は手を挙げて」
約1年前、愛知県西尾市の「県営緑町住宅」で開かれた住民の通常総会。自治会長の青木忠雄(78)が隣に座った副会長の江藤裕希子(50)の名前を挙げ、住民たちにそう尋ねた。出席者全員が手を挙げる。満場一致。江藤は心の中で思った。
【連載】ホーミー
深刻な人手不足にあえぐ日本で、今や外国人労働者は欠かせない存在となった。ただ、言葉や習慣の違いから地域との摩擦が絶えず、社会の変貌を懸念する声は根強い。改正入管難民法が施行された1990年以降、「デカセギ」で来日し、地域の担い手になりつつある日系ブラジル人を中心に、軋轢(あつれき)を乗り越えながら共生を目指すホーミー(米国のスラングで仲間たちの意)の姿を描く。
▼初回の記事はこちら(全文無料公開)
「日本の習慣だもんで覚えてください」 多国籍の愛知県西尾市「県営緑町住宅」手探りの共生
「マジで私か…」
日本国籍を取得している江藤はブラジル北西部マナウスで育った日系2世だ。父は福岡県、母は長崎県出身で、戦後の幼い頃に親に連れられてブラジルへ渡り、現地で知り合って結婚した。「親は口癖のように勉強、勉強と言っていた」と幼少期を振り返る。
17歳の時、江藤は兄と一緒に日本へ来た。...
この記事・コンテンツの続きは会員限定です。
紙の新聞の定期購読者の方は、無料で会員登録できます。
- 中日プラスに登録すると
- 中日新聞電子版が利用できる
- 会員向け記事が読み放題
- 各種メールマガジンで最新情報をお届け
※紙の新聞とは、中日新聞朝刊・北陸中日新聞朝刊・日刊県民福井です。
おすすめ情報