愛知県の各自治体、不正アクセスへ予防措置 PHPシステム欠陥を受け
2026年10月22日 22時03分 (10月23日 00時46分更新)
プログラミング言語「PHP」のシステムに重大な欠陥となる脆弱(ぜいじゃく)性が見つかった問題を受け、各自治体ではホームページや公式LINEの一部機能を停止するなど、不正アクセスへの予防措置に追われた。
【春日井市、小牧市、犬山市、大口町、扶桑町、豊山町】
春日井市は、PHPを使用している問い合わせと予約フォームの利用を21日午後6時から停止した。委託事業者が修正プログラムを適用する作業にあたっており、23日中に再開する予定。市は、担当課へ直接電話かメールをするよう呼びかけている。市の公式LINEの情報閲覧機能も同日午後11時に停止した。
小牧市は、ホームページの問い合わせフォーム、人工知能(AI)のチャットボット、ごみの分別検索システムの利用を停止している。復旧のめどは立っていない。
犬山市では図書館施設の予約システムが使えない状態になっている。
大口町は、防災情報などを案内するメール「あんしん・安全ねっと」の新規登録の受け付けを停止した。
扶桑町はホームページ上の問い合わせ入力フォームを一時的に閉鎖。防災、生活情報を知らせる「ひまわりあんしん情報メール」の新規登録受け付けを止めた。
豊山町はホームページの問い合わせフォーム「町民の声」を利用停止。公式LINEでも一部の機能が使えない状態で、いずれも復旧のめどが立っていない。町職員が利用するチャットシステムも一部が利用できていない。
このほか、各市町の公立小中学校のホームページが、メンテナンスのため閲覧できなくなっている。
【常滑市、半田市、大府市、知多市】
常滑市は21日夜から、市ウェブサイトで利用できる一部のオンラインサービスを停止した。対象は市への問い合わせや水道の使用開始、中止の申し込みなどに関するフォーム。サイト運営を委託している業者からの連絡を受けて対応した。
市情報政策課によると、いずれのサービスもPHPを使用。22日午後5時時点で、委託業者が修正プログラムを検証し、システムを更新するメンテナンス作業を進めているが、完了時期は未定。不正アクセスや個人情報流出などの被害、兆候は確認されていないという。
作業中、市への問い合わせはメールや電話で受け付けるほか、水道の手続きはファクスや郵送、来庁での届け出を呼びかけている。復旧した際はウェブサイトなどで知らせる。他のサービスへの影響も引き続き調べるとしている。
半田市でも21日夜から、市の公式HPやLINE(ライン)の一部サービスを停止し、オンラインでの問い合わせや申し込みができなくなった。小中学校のHPや電子図書館システムなども休止している。不正アクセスや情報漏えいの被害はないという。LINEは22日夜に復旧した。
大府、知多両市でも学校向けHP作成支援システム「スクールWebアシスト」を利用している全小中学校のHPの全機能を、いずれも21日から一時的に停止している。予防的メンテナンスのためで、現時点で外部からの不正アクセスや情報漏えいは確認されていないという。
中部国際空港(常滑市)は22日、今回の問題に伴うサービスへの影響や、空港内での混乱などは発生していないことを明らかにした。
【豊橋市、豊川市、新城市】
豊橋市では市民病院のHPが脆弱性に対する緊急メンテナンスとして21日午後10時から停止。市図書館座席・イベント予約システムも22日午前11時半から停止した。いずれも復旧は未定という。市自然史博物館で開催中のイベント「ポケモン天文台」の特設サイトも21日夜に停止したが、22日午前11時ごろに復旧した。
豊川市のHPも予防的メンテナンスのために一時停止したが、現在は復旧。田原市はHPの問い合わせコーナー「市民の声」や市博物館のカレンダーを停止しているが、大きな影響はないという。園児の通降園確認システム「コドモン」も一時停止後に再開した。
新城市では施設予約システムが22日午前中に停止したが再開。地理情報システムはメンテナンス実施中で復旧は未定だ。豊根村はHPの問い合わせフォームがメンテナンスのため停止、投稿フォームや検索機能の一部も停止している。
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