数字が示すNPBの現状…安定した長打力は日本人中心の打線から 今季ソフトバンクのチーム本塁打162本中“外国人ゼロ”
2026年10月26日 09時28分
一発の破壊力をまざまざと見た。正木が先制弾で動かし、筒香がひっくり返し、代打・山川が起死回生の同点アーチを運び、守備固めで入った川村が決めた。ドラマ、スリル、エキサイト。歓喜と落胆が交錯する。小久保監督をして「まさか」と言わしめた川村は、通算1本塁打。「久しぶりすぎて入るかわからなかった」というのもうなずける一打だった。
打球速度171キロ、飛距離124メートルの会心弾を放った正木は、昨季の2本塁打から28本塁打へと大きく飛躍した。そんな26歳が1番を打ち、32本の近藤が3番、4番には40本の栗原が座る。ソフトバンクの今季のチーム本塁打はリーグ2位の162本。目を引くのは外国人はゼロということだ。国籍や人種ではなく外国人枠という意味だが、これは2016年のソフトバンク以来。21世紀に入ってから5チーム目である。
ソフトバンクは昨季が4本、2年前も2本だから驚くことではないのかもしれない。ただ、セ・リーグを連覇した阪神も125本(リーグトップタイ)のうち、2本である。この数字が示すのは、かつての外国人頼りの時代とは違うという野球界の現状だ。明らかに日本人投手の能力が上がっており、いわゆる「当たりの助っ人」はなかなか現れない。
中日は阪神、DeNAと4本差の121本。ホームランウイングの設置効果もあり、上々の本数だ。うち外国人は3割弱の34本(マラーの2本を含む)。23本塁打のサノーは十分に機能しており、残留が確定しているのは朗報である。新外国人のライアン・ウォードへの期待値も高い。
中日型か、ソフトバンク・阪神型か。外国人への依存度の高い、低いは、いい、悪いの問題ではない。ただ、活躍する外国人は契約の切れ目に大リーグへの復帰だけでなく、国内他球団との争奪戦も起こりうる。つまり安定した長打力をもたらすのは、日本人中心の打線ということになる。細川、石川昂、福永。そして彼らを追う若手をいかに大きく、早く育てるか。通算403本塁打。打撃コーチに就任する山崎武司さんの手腕への期待は大きい。
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