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チーム60勝で43セーブ…中日・ライデルが打ち立てた最強守護神の金字塔 球史に残る“72%”は流出してしまうのか

2024年12月3日 10時38分

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今季最終戦セレモニーの場内一周で、ファンの声援に応えるマルティネス(中)ら

今季最終戦セレモニーの場内一周で、ファンの声援に応えるマルティネス(中)ら

◇渋谷真『数字は語る~2024年竜戦士』その1
シーズンを戦い抜いた数字はその選手の指紋であり足跡だ。必ず何かを語ってくれる。2024年の第1回は2年ぶりに最多セーブのタイトルを獲得したライデル・マルティネス投手(28)。竜のクローザーは、前例のない数字を残していた。
 今季40試合以上登板した投手はセ・リーグに28人いるが、マルティネスの防御率(1・09)は2位、与四球率(1・86)は5位、奪三振率(9・16)は10位と、いずれも1位だった前年比で数値を落としている。セの外国人では最多となる43セーブでタイトルを奪還したことを考えれば意外といえるが、さらに圧巻なのは「60分の43」という貢献度だ。
 今季のチームは60勝。抑え投手のタイトルが制定されたのは1974年だが、救援勝利を合わせたセーブポイント(最優秀救援)ではなく、現行と同じセーブのみで競う「最多セーブ」を獲得した投手は、両リーグでのべ47人いる。その中で、マルティネスの72%は歴代最高の割合だ。
 「試合も練習もしっかり準備できた。去年は15試合ほど残したところでけがをしてしまったから。内容に変わりはないと思っているけど、しっかり終われたかどうかの違いかな」
 ベストコンディションを保つためのたゆまぬ努力はチーム内の誰もが知っている。その結果が自己最多の60試合登板と43セーブであり、過去の誰よりも高いクローザーとしての貢献割合だろう。
 「そう。60試合に投げられたのは良かったと思います。マウンドに上がるときは100%の力で投げるようにしていたし、いいコンディションで過ごせたシーズンでした。チーム事情で投げられないときもあるけど、いつも準備と用意はしていました」
 歴代最多となる54セーブを挙げた17年のサファテ(ソフトバンク)が57%、セ記録46セーブの05年の岩瀬(中日)が58%、07年の藤川(阪神)が62%。60勝のチームにおける、43セーブの重みがわかろうというものだ。
 そんな絶対のクローザーが2日、自由契約選手として公示された。球団は最高の契約を提示して慰留に努めてはいるが、決めるのはマルティネス本人だ。球史に残る「72%」は流出してしまうのか…。その大きさと埋める難しさを想像しただけで気が滅入る穴である。

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