高杉真宙 波瑠と結婚後初の主演作が9日に公開 劇中では幼なじみと結婚 「自分を救ってくれた」

[ 2026年1月2日 19:30 ]

スポニチのインタビューに応じた高杉真宙
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 俳優の高杉真宙(29)の主演映画「架空の犬と嘘をつく猫」(監督森ガキ侑大)が9日から全国公開される。子ども時代に弟を亡くしてから家族の“嘘”に寄り添って生きる主人公・羽猫山吹を熱演した。劇中では幼なじみと結婚。主人公を変えた出会いについて「素を出すことができる存在が自分を救ってくれた。僕自身もそう」と昨年12月に結婚した女優の波瑠(34)の顔が浮かぶような思いを明かしてくれた。(西村 綾乃)

 寺地はるな氏(48)の同名小説が原作。高杉は次男の死を受け入れられない母のため、弟になりすまし手紙を書き続ける青年を演じた。

 「小説を読み始めた時は、山吹は不遇な人っていう印象があったんです。家族との関係性もすごく大変な子だなって。でも読み進めていくうちに、彼は別に優しい人ではないなと考えが変化していきました」

 自分の感情を殺し、他人に寄り添い生きる山吹のことをどう見ていたのだろう。

 「山吹は弟の死について罪悪感があって、家族がバラバラになったのは自分のせいと思い込んでいるんです。だから“優しく生きる”ことを決めたんですよね。同じ立場だったら僕もそうするかもって、その思いに対しては分からなくもない。でも周囲から『優しい人』と思われることに対しては、それを呪いのように感じている。優しいという言葉を、呪いだと感じるように意識していました」

 劇中では抱えていた全てを吐き出す場面もある。

 「山吹の中では、この嘘だけは絶対に語れない秘密だったけど、口にしたことでやっと解放されると感じました。これをきっかけに、やっと優しいっていう言葉から解放されたと思います。人からの優しさを受け止められるようになっただろうし、本当の意味での優しさを与えられる人に成長していかれるとも思いました」

 山吹の転機はどこにあったと感じているのだろう。

 「(幼なじみの)頼ちゃんの存在が大きいと思います。幼少期は距離があったけれど、大人になって再会してからは取り繕うことがなくて、本来の自分でいられた。わがままも言える。救われましたよね。僕自身もそういう出会いを経験して、素を出すことができるように、ちょっとずつなっていきました」

 劇中で父親を演じた安田顕(52)からうれしい言葉もあった。

 「安田さんとはドラマ(『PICU 小児集中治療室』)で共演したことがありました。今回久しぶりにご一緒して『そのままでいきなよ』って言ってもらえたことが、ありがたかったです。高杉真宙という人間として、そのままが大事だと。成長しなきゃ、変わらなきゃと焦ることもありますけど、変わらなくていいんだって。安田さんという一つの目線からは正しく見えているんだと思うと、すごく安心して自信が持てました」

 20代は、NHK大河ドラマ「光る君へ」、騎手役を務めたTBS日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」など活躍。今年7月の誕生日で30歳を迎える。

 「29歳になった時は、20代のうちにやっておかなきゃいけないことがあるという焦りがあったのですが、今は解放されました。20代は自分なりに頑張れたという気持ちになったのも大きいです。独立した25歳ぐらいからなんとなくですけど、覚悟を決めてやってきたので、もう自分を信じていいんじゃないかなって。人に呼んでいただけるようなお芝居ができることを大切に生きたいです。僕は同じ業界の人よりも、中学や高校時代の仲間とのコミュニティがしっかりあるので、30代は地元の福岡のためになにかできれば素敵ですね」

 ◇高杉真宙(たかすぎ・まひろ)1996(平8)年7月4日、福岡県生まれ。小学校6年生の時にスカウトされ芸能界入り。2009年に舞台2009年舞台「エブリ リトル シング’09」で俳優デビュー。12年に映画「カルテット!」で初主演を務める。14年の映画「ぼんとリンちゃん」で「第36回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞」。17年には映画「散歩する侵略者」で「第72回毎日映画コンクール」のスポニチグランプリ新人賞を受賞した。NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」、映画「東京リベンジャーズ」シリーズ、舞台など多方面に活躍している。

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