【王将戦第3局】藤井王将、今局最長考で起死回生の伏線 73手目▲8四香なら敵王に詰みも

[ 2026年2月4日 20:33 ]

<第75期王将戦・第3局 第2日>対局を終え、インタビューに応じる藤井王将。手前は永瀬九段(撮影・河野 光希)
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 将棋の第75期王将戦7番勝負(特別協力・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社)第3局が3、4日の両日、東京都立川市の「オーベルジュ ときと」で指され、挑戦者の永瀬拓矢九段(33)が藤井聡太王将(23)=名人を含む6冠=に91手で勝利した。対戦成績は永瀬の2勝1敗となった。

 藤井はこの日午後5時前、今局最長考1時間10分で72手目△4三同金と銀を取った。永瀬王に詰めろをかけて手を渡した。永瀬の残り1時間21分に対し、自身は24分。形勢も不利。それでも、起死回生の伏線を敷いた。

 ここで目につく永瀬の寄せは2つ。

 ▲8四香で王側の藤井飛車を攻めるか、▲8四桂の王手か。「▲8四香にはワナがありました」とは立会人の島朗九段。永瀬は正着の▲8四桂を17分で指したが、▲8四香なら永瀬王が逆に詰む変化があり、危なかった。

 思い返すのは同じ立川対局だった前期第3局。控室では藤井が取れば詰むと見られていた桂を取って、その後、攻防にその桂を放って逆転勝ちした。当時、立会人の青野照市九段は「(藤井に)催眠術を使われたようです」と驚いていた。その再現はならなかったが、藤井の終盤は勝っても負けても見応えがある。

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