【王将戦】永瀬九段 遠いあと1勝「詰めが甘かった」

[ 2026年3月20日 05:00 ]

第75期王将戦第6局第2日 ( 2026年3月19日    名古屋将棋対局場 )

<第75期王将戦第6局・2日目>熟考する永瀬九段
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 94手目に△6六桂を打った永瀬は脇息(きょうそく)にもたれて顔をうずめた。藤井の金を両取りとする、一見厳しい手。だが本人は劣勢を完全に自覚していた。どう粘っても負けは明白だった。

 「(藤井の49手目)▲4五歩から▲2四歩は自然だと思った記憶があるんですが、その対応が…詰めが甘かった」。一局を振り返る問いかけには、中盤戦以降ではなく前日午後のやりとりを無念そうに挙げた。

 30手目の△7五歩は予定の仕掛け。後手番でも積極的な突っかけは永瀬にとって今シリーズのテーマでもある。しかし主導権を握るまでには至らない。入念に準備した勝負手を、的確な対応でことごとくあしらわれてしまう。じり貧を嫌ってさらに勝負をかけても、逆に差を広げられる負のループ。第2日は藤井の61手目で▲1二飛成とされ「そこで猛烈に形勢を損ねているのであれば、その前が問題だったと思います」と、苦虫をかみつぶすように回顧した。

 3勝1敗と、初の王将位獲得に王手をかけながら2連敗となったものの「藤井王将とフルセットを指せると前向きに思って、精いっぱい頑張りたい」と、大盤解説場では気丈にあいさつした。泣いても笑っても残すは1局しかない。 (我満 晴朗)

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