単行本201巻「こち亀」 1話読み切りのはずだった 秋本治氏「まさか連載するとは思わなかった」

[ 2026年4月11日 19:32 ]

秋本治氏
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 人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」などで知られる漫画家の秋本治氏(73)が、11日放送のTOKYO FM「川島明 そもそもの話」(土曜後5・00)にゲスト出演し、同作の連載スタートまでを振り返った。

 少年時代に漫画家になる夢を持った秋本氏。高校卒業後はタツノコプロで、「科学忍者隊ガッチャマン」の制作に携わった。当時の同プロには、リアルアニメとギャグアニメの路線があったというが、「リアルなのも描きたいから、こっちに行きたいなと思っていたら、ちょうどガッチャマン始まって。ガッチャマンの絵がアメコミ(米国コミック)みたいでかっこよかったから、うれしかったですね」と語った。

 動画に関わりながらも、漫画は描き続けていたという。「アニメはみんなで作るものだけど、漫画は1人で作れるというのがあって」。会社を辞めたタイミングで、「これまで描いたやつをまとめて出版社に送ったんです」。当時、週刊少年ジャンプは毎月、漫画賞を選出していたといい、「チャンスが毎月あるので、これならいいだろう」と挑戦した。

 作品を送った1カ月後、編集部から連絡があった。「うれしくて。初めてそこで編集部と接点が持てたので」。編集部を訪れ、描いている作品をPRしたところ、「“ここに名前を書いて”って。“何ですか?”って言ったら、“君の、今度載るから”ってびっくりして」。まさかの掲載決定を告げられたという。

 編集部からは「“もしかしたら、『こち亀』が応募作品だけど、週刊連載になるかもしれないから、ネーム(下書き)を描き貯めしておいてくれ”と」言われたことを明かした。

 同作は単行本が201巻まで刊行され、「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定(後に「ゴルゴ13」が更新)されるなど、超長期連載の作品になった。しかし、秋本氏は「1話読み切りですからね、元々は」と告白。「これをまさか連載するとは思わなかった」と本音を明かした。

 そのため、他作品の執筆を一旦ストップし、「こち亀」の連載用本数をストックする作業に。「10本描いたら連載スタートだと言われて。5本か6本くらいで、“9月にスタートだ”と言われて。“まだ5、6本しか描いてないんですけど”、“もう決まったから”って」。慌ただしく連載がスタートしたことを明かした。

 「こち亀」と略されるように、長いタイトルが特徴的だ。秋本氏は「当時は目立とうとして、長いタイトルを描いたりとか。まさかこのままいくとは思わなかった」と説明。「本気で嫌がっていましたよ。表紙でこのタイトルで行くと長すぎるんで」とも話していた。

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