抱腹絶倒!これが東京喜劇の神髄だ!

[ 2026年9月11日 19:30 ]

(左から)トークショーで沸かせた三宅裕司、伊東四朗、東貴博
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 【佐藤雅昭の芸能楽書き帳】腹を抱えた。結成からニン!ニン!の22年となった伊東四朗一座が東京・浅草公会堂で復活。8月31日に行われた「旗揚げ解散公演 喜劇 熱海迷宮事件」(2004年)の上映会とトークショーに足を運んだが、あらためて東京喜劇の神髄にしびれた。

 「伊東四朗一座リターンズ!? in 浅草公会堂」と題した夕べ。伊東四朗(89)が座長を務める一座は東京の笑い「軽演劇」の灯を消してなるものかと、伊東座長のもとに三宅裕司(75)、ラサール石井(70)、小宮孝泰(70)、小倉久寛(71)、東貴博(56)、春風亭昇太(66)、河本千明(42)らが集い、2004年に結成された。1回限りの公演で解散するはずだったが、大きな反響を呼んだことから翌年に再び公演。その後、毎年定期的に上演を続けている。伊東が参加できない時は三宅が中心となり、熱海五郎一座として活動を展開中だ。

 この日、スクリーンに映し出された「熱海迷宮事件」は下北沢の本多劇場で上演された第1回公演を少しだけ短く編集したもの。今見ても全く古さを感じさせない。22年前の“若き喜劇人”がステージ所狭しと躍動し、公会堂は観客1000人の笑いで包まれた。

 上映後には伊東、三宅、東の3人がトークショーで沸かせた。何とも言えない間で交わされるトークに思わずニンマリ。3人とも公会堂前のオレンジ通り「スターの広場」に手形が刻まれている東京喜劇の旗手。話題は榎本健一、古川緑波のエノケン・ロッパから渥美清、由利徹、東八郎、てんぷくトリオ、ナンセンストリオ、萩本欽一…と浅草で脈々と続いてきた東京喜劇の歴史を振り返りながら継承を誓った。

 東の父親で、88年に52歳の若さで亡くなった東八郎さんについて、伊東が「ちゃんと名前を呼んでもらえなかった。イトーちゃんじゃなく、エトーちゃんと呼ばれていた」と話せば、東も「浅草生まれなのになぜか東北なまりがあった」と首を傾げながら返答する懐かし談議。その上で「自分の親と伊東さんはコントをすることがなかったのに、いま今自分がやるのは感慨深い」としみじみ話した。

 三宅は伊東の記憶力の凄さに言及。「円周率はどのくらいまで覚えたんですか?」と問いかけると、伊東は「1000ケタくらいかな。今は5つ」と返すと、「実際、どこまで本物なのかボケてるのかがわからない」と三宅が苦笑いする一幕もあった。

 「お客さんが許してくれない。つまらないと、昔はやめろよ!って言われたんですから。コメディー、コントは難しい」としみじみ振り返った伊東。来年6月で90歳。老いてますます盛んな東京喜劇の大黒柱に盛んな拍手が送られた。9月9日には「急遽再結成公演 喜劇 芸人誕生物語」(05年)の上映会とトークショーが行われ、こちらも満員ファンを沸かせた。

 なお、東が立ち上げた東京浅草新喜劇の旗揚げ公演「家族以上、父親未満」が9月13日から20日まで雷5656会館で上演。熱海五郎一座は新橋演舞場シリーズの第13回公演として27年6月に上演されることが決まっている。東京喜劇の灯は消えない!

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