長嶋一茂 張本勲さん訃報、小学生時代に出会い「思い出は本当にたくさん」8分間にわたって思い語り追悼

[ 2026年9月11日 11:26 ]

長嶋一茂
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 テレビ朝日の朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)が11日に放送され、「安打製造機」としてプロ野球歴代最多の3085安打をマークした張本勲(はりもと・いさお)さん(本紙評論家)が9日に都内の病院で死去したことを伝えた。86歳だった。

 張本さんは広島県出身で、東映(現日本ハム)、巨人、ロッテでプレーし、歴代最多タイの7度の首位打者に輝いた。昨年6月に亡くなった長嶋茂雄さん(享年89)の盟友でもあった。現役引退後はテレビの情報番組に出演し「球界のご意見番」として「あっぱれ」、「喝!」で人気を博した。

 番組では、長嶋茂雄さんの長男で、番組金曜コメンテーターの元プロ野球選手、タレントの長嶋一茂(60)が、2010年8月6日放送の同局「報道ステーション」でキャスターとして張本さんにインタビューした際の映像を放送。その中で、広島出身の張本さんは自身の被爆体験を語り、「被爆者健康手帳」を見せるシーンもあった。また、試合で広島を訪れたプロ野球の選手が白米とステーキを食べているのを見て「野球選手になればうまいものが食える」と、中学から野球部に入部したきっかけを話す場面もあった。

 一茂は、張本さんの訃報に「本当に残念ですよね」と沈痛な表情。「僕は最後にお会いしたのが昨年の私の父の葬儀の時で」と振り返り、「ご焼香をする時に父の遺影をずっと長くご覧になっていて、家族側の私の方にも顔を少し傾けてチラっと僕の方を見て。とても寂しそうな悲しそうな顔を…僕も目と目でしか、その時、言葉を発しませんでしたけども、それが最後の印象で。あと僕が現役時代に張本さんに野球を教わったこともありますし、思い出は本当にたくさんあります」と悼んだ。

 そして、「小学校3年の時に、(番組の)VTRにもありましたけれども、父が引退して僕が小学4年の時に監督をやったんだけれども、ジャイアンツ史上初めて最下位という屈辱を巨人軍、また、関係者、ファンも味わって、やっぱりそこには(選手としての)長嶋茂雄がいなかったっていう、たぶんそういうタイトルがついた新聞を僕も覚えているんですけれども。その次の年に張本さんがジャイアンツに来て見事に優勝した」と回顧。

 「シーズンオフになる前に納会みたいなことをやるんですけど、その時に椿山荘、今のフォーシーズンで納会をやっていて、その時に張本さんもいらっしゃって、なぜか小学5年の私に、ビュッフェスタイルだったんですけど、いろいろ食事を僕に持ってきて、初めて会ったんですけれども“一茂、食べろよ、食べろよ”って言って“食事はとにかくたくさんしなきゃだめなんだ”って。(インタビューの)VTRにもあったように、食への思いというものもその時から当然ありましたし、とてもやさしくて、デカかったですよね。本当に大きくて。というのが僕の中で凄く思い出です」と張本さんとの思い出を語った。

 また、「サンデーモーニングの時に、一時、米国に行くメジャーリーガーの方たちのことをよく言っていない時期があって」と切り出し、司会の羽鳥慎一アナウンサーが「日本のプロ野球の発展が第一と思っている思いから、張本さんはそう言ってたんですよね」と言うと、一茂は「僕はその思いというのは、考えというのは正しいと思うんですけど、実は今あった(張本さんが被爆体験を語ったインタビュー)みたいに、最愛のお姉さんを米国によって亡くした。米国が大嫌いなんですよね。だから、米国が大嫌いだから、そこでお金を稼ぐ日本人ってどうなのっていうのが側面として持っていたので、反対されていたという時があったんですけども」と、張本さんの背景について話した。

 そして、「僕ね、それは張本さんの今までの人生の経緯を、最愛のお姉さんを亡くされたってことを考えたら、そういう思いでも、僕は全然“あっ、そうなんだな”と思います」と、張本さんの思いを推察しつつ共感。そのうえで「時代は個を尊重する時代になっててて“メジャーリーグに行くんだからいいんじゃないか”っていう風潮があったんだけど、張本さんは、それを良しとできないものが、今の(被爆体験を語った)VTRにもあったように、あったっていうことなんですよね」と話した。

 さらに「あとバッティングがね、ここにバットがありますけど」とバットを手にし、「テークバットの時って、普通はヘッドを効かせるために(バットのヘッドは)投手側に向くんですけど、張本さんだけですよ、野球選手で反対側に向いてるのは、捕手側にね。なんでこれでヘッドを効かせて打てるかって言ったら1つしか理由がなくて、むちゃくちゃ体が強かったからです」と解説。羽鳥アナが「安打の確率は高くなりますけど、本塁打は打てないですよね」と言うと、「それでも本塁打500本打ってるんですよ。盗塁も300やってるんですよ。これができるのは、たぶん張本さんしかいないです。今後も出てこないです」と力を込めて話した。

 この後も、張本さんの高校時代のケンカの強さの話など、8分間にわたって張本さんについて語り、最後に「思い出は尽きないです。本当にご冥福をお祈りいたします」と、その死を悼んだ。

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