【全日本選抜】ズラリ!神山雄軍団、5年ぶり好機

[ 2010年8月8日 06:00 ]

地元G1で決勝進出の神山雄(左)は、神山拓(中)、武田と満面の笑み

 さあ、おぜん立ては整った。関東の大黒柱が5年ぶり17回目のG1制覇だ。「第26回全日本選抜競輪」決勝(優勝賞金2790万円)は、鉄の栃茨4車結束を追い風にする地元の神山雄一郎が不動の本命。武田豊樹を目標に差し切りVを決める構えだ。一時期の低迷から完全復活した佐藤友和、今年抜群の安定感を誇る村上義弘らがライバルとなる。なお、伏見俊昭、海老根恵太は3日目の準決勝で敗退した。

 G1優勝16回、通算取得賞金24億円をはじめ数々の記録を塗り替えている王者・神山雄に5年ぶりG1優勝のチャンスが地元・宇都宮競輪場に訪れた。いとこで弟子の神山拓を先頭に武田―神山雄―木村の「心強いライン」は神山雄にとって何よりも有利な味方になる。09年6月の宇都宮記念は神山拓―武田―神山雄―坂本英―黒崎直の並びから武田が番手からまくり、神山雄が追い込んで優勝した。
 「G1の決勝戦は違うから」と神山雄が常々語るように、16回の喜び以上に悔しい思いをした大一番の経験が他の8選手を圧倒的にリードする。「どんな流れになっても武田君にしっかりついていく」と自然体で武田の後輪だけに集中して05年9月の名古屋オールスター以来のG1タイトルに挑む。
 その神山雄に任された武田は7日の準決勝を力強いまくりで快勝。「練習の成果が出ている」と状態は万全に近い。「神山さんと走る時は責任感が違う」という強い意識を持って尊敬する神山雄とのワンツー決着を狙う。
 この強力な栃茨勢に挑むのが佐藤―成田の北日本勢と今年の安定感抜群の村上。09年の宇都宮記念で2着の佐藤は「去年より調子はいいし(栃茨ラインは)1人少ないですから」と復調の手応えを武器にG1初優勝に向けて力勝負。一方、村上は「厳しいメンバーだが、力を出し切る」と総力戦で7年ぶり3回目のG1タイトルを目指す。

 <神山拓が初進出>神山拓がオール2着で初のG1ファイナル進出を決めた。準決11Rは中を割って伸びた大塚に続く形で「ゴールに吸い込まれた」。連日、気迫あふれる走りを見せている地元ホープは「3日間、頑張れていると思う。準決は脚にも余裕があった」と手応え。決勝はいとこで師匠の神山雄一郎の助言もあり、栃茨の先頭で風を切る。重大な役割を任された拓弥は「先行基本に力を出し切るだけです」と自分の仕事に徹する決意を固めていた。

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