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日本にまだ少ないスタートアップ 機能するために何が必要か、名古屋大学の天野浩教授に聞く

2025年12月4日 05時10分 (12月4日 10時29分更新)

連載「ノーベル賞とスタートアップ 成果を社会に」
 
 人類に多大な貢献をした個人や団体に贈られるノーベル賞。画期的な研究成果を社会で生かすため、スタートアップ(新興企業)の役割が重みを増している。今年の受賞が決まった大阪大特別栄誉教授の坂口志文さん(74)=生理学・医学賞=と、京都大特別教授の北川進さん(74)=化学賞=も関わりが深い。スウェーデンで10日夕(日本時間11日未明)に開かれる授賞式を前に、スタートアップや社会への応用を考える。
 
(上)「日本のスピード感でいたら乗り遅れる」ノーベル賞を社会の役に…坂口志文さんはスタートアップで飛躍を期す
(中)京都大発のアトミスが挑んだMOFの量産 「誰もやらないこと」の先につかんだ成功
(下)時間もお金もかかる再生医療、困難を乗り越えるには 継続的な支援が急務
(番外編)日本にまだ少ないスタートアップ 機能するために何が必要か、名古屋大学の天野浩教授に聞く(この記事)
 
【関連記事】ノーベル賞・坂口志文さん創業のスタートアップ「レグゼル」が初の治験へ 2026年夏にアメリカで


【特別対談動画】ノーベル賞の坂口志文さん&大隅良典さん対談 生命の謎を追う2人が語り合った90分
【動画】ノーベル賞の坂口志文さん、北川進さんが対談 同時期に京大で学んだ2人の共通点は
 青色発光ダイオード(LED)の開発で2014年にノーベル物理学賞を受賞した名古屋大教授の天野浩さん(65)。青色LEDを実現させた材料「窒化ガリウム」は、省エネでパワーのある次世代半導体の材料でもあり、天野さんは複数のスタートアップ(新興企業)に関わりながら、その応用や普及に携わってきた。ノーベル賞級の成果が社会に届くために必要なことや、スタートアップの役割を聞いた。 (聞き手・芝野享平)

研究成果の実用化とスタートアップについて話す名古屋大の天野浩教授=名古屋市千種区で

 -スタートアップが果たしてきた役割は。
 化学メーカーは最低でも数百億、数千億円規模の市場にならないと投資しない。大企業はなかなか手を出しにくい領域で、スタートアップが必要になる。いずれ大きな市場になると確実に分かれば大企業も投資するが、まだ分からないというところはスタートアップがやらないといけない。
 -関わったスタートアップで苦労した経験は。
 紫外線を出すLEDを開発する会社では30億円の資金を集めることができたが、経営側に技術を理解する人材が不足し、生産にうまく結び付けることができなかった。一方、技術者の興味だけでやってもだめで、...

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