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時間もお金もかかる再生医療、困難を乗り越えるには 継続的な支援が急務

2025年12月3日 05時10分 (12月4日 10時29分更新)

連載「ノーベル賞とスタートアップ 成果を社会に」
 
 人類に多大な貢献をした個人や団体に贈られるノーベル賞。画期的な研究成果を社会で生かすため、スタートアップ(新興企業)の役割が重みを増している。今年の受賞が決まった大阪大特別栄誉教授の坂口志文さん(74)=生理学・医学賞=と、京都大特別教授の北川進さん(74)=化学賞=も関わりが深い。スウェーデンで10日夕(日本時間11日未明)に開かれる授賞式を前に、スタートアップや社会への応用を考える。
 
(上)「日本のスピード感でいたら乗り遅れる」ノーベル賞を社会の役に…坂口志文さんはスタートアップで飛躍を期す
(中)京都大発のアトミスが挑んだMOFの量産 「誰もやらないこと」の先につかんだ成功
(下)時間もお金もかかる再生医療、困難を乗り越えるには 継続的な支援が急務(この記事)
(番外編)日本にまだ少ないスタートアップ 機能するために何が必要か、名古屋大学の天野浩教授に聞く
 
【関連記事】ノーベル賞・坂口志文さん創業のスタートアップ「レグゼル」が初の治験へ 2026年夏にアメリカで

実験室で取材に応じる長船健二さん(右)と森中紹文さん(後方)ら=京都市左京区のリジェネフロで

 皮膚や白血球など体の細胞に、特別な数個の遺伝子を入れるだけで、体のあらゆる細胞になりうる「万能細胞」ができる。世紀の大発見とされる人工多能性幹細胞(iPS細胞)。開発者で京都大教授の山中伸弥さん(63)は発表のわずか6年後にノーベル生理学・医学賞を受けた。2012年のことだ。
 あれから13年。iPS細胞から人の心筋や神経などさまざまな細胞が作られている。たとえば重症心不全やパーキンソン病。臨床試験(治験)で効果が確かめられ、製品化に近づく企業もある。国内のiPS細胞関連スタートアップ(新興企業)は10社以上できた。
 京大教授で腎臓内科医の長船(おさふね)健二さん(54)が最高科学顧問を務める「リジェネフロ」(京都市)も注目企業の一つだ。国内で人工透析を受ける腎不全患者は約35万人。社名が意味する「腎臓の再生」の実用化が待ち望まれている。...

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