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前回は7点差から霧散も…たった1点でつかんだマラーの今季初勝利 “鬼門”の7・8回を加藤と石川昂の好守が救う

2026年5月27日 10時16分

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7回表無死一塁、渡辺佳のバントを二塁へ送球する捕手加藤(今川香穂撮影)


◇渋谷真コラム・龍の背に乗って
◇26日 セ・パ交流戦 中日1―0楽天(バンテリンドームナゴヤ)
 4番が打った14試合ぶりの一発を、マラーと松山が守り抜く。7点差から霧散した今季初勝利を、たった1点でつかむ。それが野球だ。
 何度も苦汁を飲んできた7回と8回。耐えたのはマラーだが、支えたのは守備陣だ。7回は無死一塁からの渡辺佳のバントに捕手の加藤が素早く反応。ボールを握り直したが、際どいタイミングで二塁封殺した。
 「(走者の)浅村さんの動きは見えていたので何とか間に合うかなと。前回のマラーのときもそうですし、宏斗(24日)もそう。僕がマスクをかぶって終盤にやられていたのですごく意識していました」
 20日の阪神戦では7、8回に7失点。本拠地に帰った広島戦では6回に一挙5点を失った。次打者の村林につながれた一、二塁からは太田を遊ゴロ併殺打。第一の鬼門を通過した。
 第二の鬼門は8回1死二塁。平良の三遊間へのゴロに飛び付き、起き上がり、間一髪アウトにしたのが石川昂だ。

中日―楽天 8回表1死二塁、平良の三ゴロを好捕する石川昂=バンテリンドームナゴヤで(今泉慶太撮影)

8回表1死二塁、平良の三ゴロを好捕する石川昂=バンテリンドームナゴヤで(大橋脩人撮影)

 「(長打警戒で)三塁線を締めていたんですが、ダッシュでいけば間に合うと…。(無安打で終わったが)あのアウトで僕自身も救われました」

8回表1死二塁、平良(左)の三ゴロを好捕し一塁へ送球する石川昂=バンテリンドームナゴヤで(大橋脩人撮影)

 楽天がリクエストしたが、判定は変わらなかった。マラーがお立ち台で「あれがヒットだったら違う展開になっていたかもしれない」と感謝したビッグプレー。なお続く2死二塁では、佐藤に対して外野手が今季最も浅い位置に守っていた。絶対に走者をかえさないというベンチの強い意志を感じ取った加藤は「とにかく低めにと徹底しました」と振り返った。
 勝ってなお借金は膨大だ。そんなことはわかっている。しかし、どこかでスイッチが切り替わるとすれば、それは大勝ではない。この日のようなヒリヒリする展開を、いかにつかむか。ピンチをしのいで守り勝ち。どちらに転んでもおかしくなかった球際の強さが光っていた。
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