【番記者メモ】マスターの一番の恩師は?「何事も謙虚にやりなさい」の教え胸にプロ11年目も寡黙に働くいぶし銀
2026年7月21日 23時39分
マスターの独り舞台だ。中日は21日のヤクルト戦(神宮)に11―4で快勝し、敵地で2連勝。2度にわたって追いつかれる嫌な展開を、4番に入った阿部寿樹内野手(36)が2打席連発の2号3ラン&3号2ランで打開した。キャリアハイ5打点をたたき出したベテランの奮闘で、5位広島とは1ゲーム差。22日にも、まずは最下位脱出がかなう。
〈番記者メモ〉
東北人特有とも言える阿部の謙虚さは”父親譲り”なのだという。幼少期から社会人野球、そしてプロでもリーグの違う2球団を経験。多くの指導者と巡り合ってきた阿部に一番の恩師は誰かと尋ねたことがある。
少し間を置き、答えた。「う~ん、いっぱいいますけどね。一番は父親じゃないですかね。野球を教えてくれたのも父親ですし、練習に付き合ってくれたのも父親です」
父・勇一さん。阿部がドラフト指名された2015年の秋にがんが発覚し、1年もたたないうちに他界した。岩手県一関市出身。「僕の家が農家なんですけど、畑の中にネットを張って、毎日のようにいろいろ練習していました」。高校時代まで野球をしていた勇一さんは、息子を内野手に育てたかったそうだ。
プロ11年目になった今も変わらずに大切にしている教えがある。「野球に限らず、何事も謙虚にやりなさいとは言われていました」。寡黙でいぶし銀のマスター。決勝弾を放ち、両手を上げながらベンチに向かう無邪気な笑顔もよく似合っていた。
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