<音が伝える戦争~明子さんのピアノ ドイツへ~⑤> 命の尊さを 楽器が演奏されてこそ
2026年9月8日 00時00分 (9月8日 00時01分更新)
被爆した「明子さんのピアノ」からの音源を使い、初めて演奏された藤倉大のピアノ協奏曲第4番「Akiko’s Piano」は、イタリアの出版社から楽譜が出されている。その楽譜の前書きに、「演奏会が行われる地域の歴史に何らかのゆかりがある楽器、または『明子さんの楽器』を使用することが作曲者の希望だ」と英語で記されている。
藤倉が作曲した2019年には、まだデジタルピアノの使用は想定されていなかった。拠点を置く英国から演奏会場のあるドイツ・ハンブルクに駆けつけた藤倉は「こういうものが登場したことで、どこでも誰でも『明子さんのピアノ』を弾くことができるようになる。その可能性が広がった」と、スピーカーを通して響く音を率直に喜んだ。
広島の原爆投下で19歳で亡くなり、曲の背景となったピアノの持ち主・河本明子さんについては、「映画音楽のようには描写したくはなかった。悲しい音楽も書きたくなかった。それが僕にとってのオーセンティシティ(誠実さ)だった」と藤倉。ドイツの音楽家の友人から「もし明子さんが長く、健康に生きていたらと想像してみては」と提案されたのをヒントに...
広島の原爆投下で19歳で亡くなり、曲の背景となったピアノの持ち主・河本明子さんについては、「映画音楽のようには描写したくはなかった。悲しい音楽も書きたくなかった。それが僕にとってのオーセンティシティ(誠実さ)だった」と藤倉。ドイツの音楽家の友人から「もし明子さんが長く、健康に生きていたらと想像してみては」と提案されたのをヒントに...
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