<音が伝える戦争~明子さんのピアノ ドイツへ~④> アートの役割惨劇の記憶 伝える「翻訳」
2026年9月7日 12時39分 (9月7日 12時59分更新)
ドイツのハンブルク。市街地のホールで開かれた6月の音楽祭で、広島で被爆後に修復された「明子さんのピアノ」から採録したデジタル音を使う演奏が披露された。原爆投下へつながったとされる1943年の英米軍のハンブルク大空襲やナチス時代の建築をハンブルク大で研究し、戦争の歴史に音を組み合わせて伝えようとしている専門家がいる。近代史研究者でサウンドアーティストのジルビア・ネッカーだ。
ハンブルクから鉄道を乗り継いで南へ4時間。世界的コーヒー器具メーカー「メリタ」が本社を構える中規模都市のミンデンは、近代的な軍隊の創設で知られるプロイセン王国時代の軍事的要衝だった街だ。中心部では、13世紀のアーチを持つ旧市庁舎など歴史的な街並みが残っている。
プロイセン時代の1829年に建設された兵舎を修復・保存した公立の「ミンデン・プロイセン博物館」で、...
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