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被安打10のうち9本が2ストライク後…金丸は“あと1球”でなぜ打たれるのか 吉見さんが指摘する「投げどころ」

2026年9月26日 10時14分

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25日のヤクルト戦、5回裏を投げ終え、ベンチに戻る金丸


◇渋谷真コラム・龍の背に乗って
◇25日 ヤクルト5―4中日(神宮)
 幸先よく出たサノーの2ランは、チームにとって今季119本目。これはリーグ優勝した2010年以来の本数だ。無援護に泣いてきた金丸には、最高のギフトになったはずだったが…。
 被安打10。うち実に9本が2ストライク後に打たれた。1回の増田からの3連打も赤羽に打たれた右越え二塁打も「あと1球」。追いついて再び勝ち越された4回の鈴木叶の中前打もそうだった。初球なら打たれてもいい、追い込んでからはダメというわけではないのだが、ご承知のように投手にとって圧倒的に有利なはずである。12敗目に直結した「なぜ」は知りたい。
 記者席で隣にいた吉見一起さんに聞いてみた。「投げどころじゃないでしょうか」。打線が119本打っていた黄金期の絶対エースは、さらに続けた。
 「力の入れどころって、均一じゃないんです。第1ストライクはいい意味で何となく。8番、9番あたりもそうです。そうじゃないと、大事な終盤にもたなくなる。金丸を見て感じるのは、最初のストライクがすばらしいんです」
 吉見さんが話すことはよくわかる。金丸は誰もが見ほれる球でストライクを取る。ベストに近いボールがその打者の初めに出てしまう。今季トータルで2ストライク後は331打数64安打。被打率1割9分3厘、25打点はセ・リーグ規定投球回数到達者の中でワーストである。この日は打たれていないが、6本塁打も同じくだ。ちなみに吉見さんが最多勝に輝いた2009、11年はそれぞれ1割6分8厘、1割8分9厘。今季の金丸とわずかな差のように思えるが、被本塁打は2と1、打点は11と13。「ここぞ」で耐えられたからこそ、白星は手放さなかった。
 ルーキーイヤーの昨季は2割2分2厘、6本塁打、22打点。イニング数が大きく伸びていることを思えば、進化はしている。だが、金丸だから求めるものは高くなる。「あと1球」。彼ならできるはずと、誰もが思っているのだから。

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