もはや痛恨とすら書けない…中日でよく聞く“あと1本”の展開での負け 打線の太さを測るのは「つながり」だ
2026年9月24日 10時01分
安打数で大きく上回りながら、最後は一振りで沈む。まさかではあったが、松山ではない。中日でよく聞く「あと1本」。チャンスをつくれども決定打が出ない。期待と落胆、歓声とため息が交互にくるような展開だった。
もはや痛恨とすら書けないような負けで、あと4試合。チーム打率は前年比で下がっているが、総得点は増えている。本拠地にホームランウイングができて、本塁打が大幅増したことが大きいと思われる。そして、「あと1本」を印象づける最大の要素である得点圏打率も上がっている。ということは、「勝負強さ」は改善されたのか。現状で出すなら「そうでもあり、そうでもない」というどっちつかずの答えになる。
もちろん、得点圏打率は高い方がいい。理想は各打者が自分の打率より上であること。一方で、僕が書き続けているのは分母、すなわち打席や打数を増やすこと。同じ確率(打率)なら機会が多い方が得点は増えるからだ。昨季の得点圏打率は2割2分3厘ながら打数は1070あった。今季は2割3分4厘だが、打数は993。現状で1000に達していないのは中日と広島だけである。
選手は周囲が思っているよりも得点圏打率を意識していた。バンテリンドームナゴヤのスコアボードや本紙紙面に掲示、掲載されるため、多くの選手が自分の数字を把握している。細川もその一人だ。
「自然と目に入ってきますから。(好機で)打てなかった時期は、初球にボール球を振らされると引きずっていました。でも、今は振っていくことでタイミングを合わせられる。そう考えられるようになってきました」
駆け引きと腹の探り合い。勝負強さの正体は心理戦にたけているかどうかに行き着く。3回に花田が打った適時二塁打はチームにとって21日の広島戦(バンテリン)のサノー以来、実に23人ぶり(4四球、1犠飛含む)の得点圏での安打だった。しかし、終わってみれば12打数2安打。「ここぞ」で打ち、「ここぞ」を増やす。一発も魅力的だが、打線の太さを測るのは「つながり」だと再認識する試合だった。
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