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「伊那のそばが食べたいのに店がない」そば難民を生まない取り組みが始動 開業と移住支援へ12月に相談会

2026年10月25日 05時10分 (10月25日 05時10分更新)
 「信州そば発祥の地」とされる伊那市と、市内のそば店などでつくる伊那そば振興会が「そば店開業プロジェクト」を始め、新たな担い手の呼び込みに乗り出す。「入野谷在来」や「伊那在来」といった在来種が復活し、特徴ある多彩なそばを食べられる環境が整い、そばを観光誘客の目玉の一つに据える。しかし、観光客数にそば店数が追いつかず、「そば難民」が発生。そば店増に向けて官民が協力し、新規開業を後押しする。 (稲熊美樹)

そば店開業プロジェクトをアピールする山根さん(中)と市職員=伊那市役所で

復刻した「暑中信州寒晒蕎麦」=伊那市高遠町西高遠のそば店「壱刻」で

 「そばを目的にしてもらえるほど、伊那のそばはそばファンの間では有名なのに、そば店が足りていない」。同市高遠町西高遠のそば店「壱刻」店主で、振興会の会長を務める山根健司さんは現状を憂う。
 「そば難民」は観桜期に深刻化する。「天下第一の桜」として知られる高遠城址(じょうし)公園の桜が咲くと、市内には全国から観光客が押し寄せる。しかし、市内のそば店はどこも行列で売り切れが続出。「せっかく来てくれた人たちに申し訳ない。来ても食べられないとなれば、もう来てくれなくなってしまう」と山根さんは危機感をあらわにする。
 2019年、振興会には21店が加盟していたが、現在は16店に。店主の高齢化や後継者不在で10店以上が閉店したという。60代や70代の店主も多く、「何もしなければ、先細りだ」と山根さんは指摘する。
 プロジェクトでは、...

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