本文へ移動

積み石から生まれる意味と言葉と 愛知県立芸術大教授・竹内さんが退任記念展 名古屋

2026年10月25日 12時00分 (10月25日 12時01分更新)
 愛知県立芸術大美術学部の教授で、本年度で退任する美術家・竹内孝和さん(65)の個展「マカパンスガットより 積み石」が、名古屋・栄の同大サテライトギャラリー「SA・KURA」で開かれている。11月1日まで。入場無料。

退任記念の個展で新作のインスタレーションを発表している竹内孝和さん=名古屋・栄の愛知県立芸術大サテライトギャラリーSA・KURAで


 展覧会名にある「マカパンスガット」とは、南アフリカにある巨大な洞窟遺跡群を指す。猿人「アウストラロピテクス」の化石とともに人の顔を思わせる小石が発見されたことで知られ、猿人にも美意識や「見立て」の認識があった可能性が指摘されている。
 マカパンスガットで発見された小石から、「人間がものに意味を見いだす」行為に関心をもったという竹内さん。廃材の石を直方体など単純な形に加工し、会場内のいたる場所に積み上げだり並べたりしたインスタレーション(空間芸術)を新作として発表した。「ものを積んだり並べたりすることで形となり、新たな意味と言葉が生まれる。その過程を彫刻として見せたかった」と思いを語る。奥の壁一面には、ワラやベンガラを混ぜた土で、太古の大地を思わせる壁画を制作した。
 三重県出身。県立芸術大と同大学院で彫刻を学び、2004年から教員を務める。彫刻については「身体と素材を通して世界を確かめる行為」と振り返る。退任後も制作活動は続けるといい、「今後も人間の起源を作品の中で問い続け、展開していきたい」と話す。(宮崎正嗣)
おすすめ情報

文化・エンタメの新着

記事一覧