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混乱が混乱呼んだアジア大会「もっと破綻していても…」 会場設営は競技が始まっても終わらず

2026年10月28日 05時10分 (10月28日 05時10分更新)
 「これ、大会できないんじゃないか」。9月上旬、愛知・名古屋アジア大会の運営を担う組織委員会の幹部は追い詰められていた。選手村はなく、宿泊先はホテルにクルーズ船、移動式宿泊施設と多岐にわたる。各国選手団の先遣隊が来日すると、宿泊先の調整に苦慮し「泊まれない人が出てしまう」と焦りが募った。

【連載】歓声のあとに アジア・アジアパラ大会
 アジア・アジアパラ大会(愛知・名古屋大会)は24日にパラ大会が閉幕し、全ての日程を終えた。2016年の招致から10年。持続可能性を掲げ、地方都市として経験のない大規模な大会を開いた愛知・名古屋では何が起き、何が残ったのか。全6回で検証する。
 
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「アジア大会くらいできないと」順調だった招致から一転、愛知・名古屋が直面した「想定外」の10年

 主催団体のアジア・オリンピック評議会(OCA)は8月中旬、選手団の総数を1万7千人と発表した。開催都市契約にある1万5千人を超えていることから、役員の一部の宿泊先を各国が自前で確保する方針が決まったのは、先遣隊の来日直前。決定は行き渡らず、混乱に拍車をかけた。
 組織委の中核を担うのは、愛知県や名古屋市の職員たち。ほとんどが国際交渉の経験はない。「部屋を用意できないなら全員で国に帰る」。最前線となった名古屋港ガーデンふ頭の宿泊施設で、ある国の先遣隊に迫られた一人は「気が狂いそう」と漏らした。
 組織委が用意した1万5千人の宿泊先の中でも、...

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