★内閣改造後、複数の閣僚は政治とカネでスキャンダルまみれ、更迭後の後任閣僚も公選法違反の疑い。首相・高市早苗は地元への利益誘導の箇所付けが指摘され、G7オンライン会議はすっぽかし、外交は機能不全、ことに中ロ北朝鮮とのチャンネルは閉ざされたまま。支持率は下降気味、物価高は天井知らず、それなのに22日、読売新聞は来年秋の党総裁選を念頭に「高市政権1年、自民党内から早くも『再選支持』発言相次ぐ」との記事で政権のご機嫌をうかがう。確かに20日の会見で幹事長代行・萩生田光一は「一国の首相が頻繁に代わるのは望ましくない」としたが、ご自身のお立場からの発言にほかならず、就任1年のご祝儀もあろう。世論調査では裏ガネ議員への評価は厳しい。

★政調会長・小林鷹之は21日のラジオ番組で「1、2年後も高市政権を支えるか」と問われ「当然支えていく」としたが、22日の会見で、来年の党総裁選について問われ「今、私自身が何か具体的なことを答えるのは時期尚早だと考えている」とトーンを下げた。いずれも高市続投の声相次ぐとは言い難い。読売が一時のご祝儀原稿か、本気で高市続投を期待しているのかは知らないが、それはそれで結構だが是非貫いていただきたい。現時点でその期待が強くあるのならば読売の政治分析と世論の空気は大分違うように感じる。

★自民党ベテラン議員は「読売の論調は『総裁選は無風で当面ライバルもなし』の党内ムードを強めるが、そんなのんきな事とは思えない。消費税減税も定数削減も官邸や財務省が考えているより、国民のみならず自民党内にも異論は多い。党内で機関決定しているとはいえ、1年後につつがなく政権が運営できているとは到底思えない」。21日、前衆院議員・小沢一郎は講演で「首相の右翼ごっこは将来の日本にとって危険だ」「そう遠くなく(政権運営に)行き詰まる」と見立てた。前出ベテラン議員は「党副総裁・麻生太郎以外のベテランは小沢の言うように、かなり危なっかしいとみている。ただ野党不在が延命に加担している」とした。(K)※敬称略