六回、逆転2ランを放った阪神・坂本誠志郎を迎える森下翔太 =東京ドーム(撮影・萩原悠久人) (セ・リーグ、巨人2-3阪神、20回戦、阪神13勝7敗、13日、東京D)現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(78)は阪神打線に感じた気迫について言及した。
下村はこれまでの登板と比べても、一番良かったのではないか。三回に中山に2ランを浴びた球だけは真ん中付近に入ったストレート系の甘い球だったが、それ以外は制球も良く、フォークボールなどをうまく使って真っすぐを生かしていた。
成長を感じたのは、佐藤の本塁打で1点差に迫った四回の投球だ。これまでの下村は味方に点を取ってもらった後、すぐに失点してしまうケースがあったが、今回は走者を背負いながらなんとか辛抱した。巨人との重要な一戦で自分の投球ができたことにも価値がある。登板を重ねるごとに経験を積み、一つずつ進歩している。
野手からも、下村を援護して巨人に3連勝しようという気迫を感じた。四回無死一、二塁で犠打を決められず併殺に倒れた坂本が、六回の逆転の2ランで挽回したこともだが、打線全体で9四死球と試合を通じて集中力が高かった。スコアを見れば接戦だが、阪神が終始押していた。
2勝1敗でも十分だったが、直接対決での3連勝はこれ以上ない結果だ。下村も一つ勝って、さらに良くなるはず。この戦いを続けていけば、連覇はさらに近づいてくる。