横浜スタジアムで開幕した日本シリーズ。甲子園で見たかったなあ 阪神は秋季練習がスタートした。午前10時の甲子園。バリバリのレギュラーたちは個別練習。イキのいい若手はフェニックス・リーグに参戦。地味なメンバーになるのは仕方がない。
「本当なら今ごろは、『さあ、きょうから日本シリーズ』と気合が入っていたんですよね。DeNAに勝っていたら…。きょうも、こんな早起きをすることもなかったんですよねぇ」
トラ番・中屋友那が寂しそうにつぶやいていた。クライマックスシリーズを制していたら、ことしのシリーズはセの本拠地から。つまり、第1戦は甲子園が舞台。午後2時頃からの練習に合わせた仕事になるはずだった。が、早起きして朝9時には甲子園に来て、試合はないから練習だけの取材になってしまった。
タラレバは禁句だが、再び悔しさが募る秋季練習初日だ。
「目玉チャーハンがないんですよ」
ハマスタで大騒ぎしていたのは編集委員・大澤謙一郎。ホークス担当として、阪神が出られなかったシリーズの現場にいた。
目玉チャーハンはその昔、ハマスタの関係者食堂の超名物メニューだった。訪れた記者の80%が食べる(ちょっと大げさか)という、チャーハンの上に目玉焼きが乗っただけのシンプルな定番料理。ただし、コロナ禍により、今や関係者食堂すらなくなっている。当然、目玉チャーハンを知る記者すら〝絶滅危惧種〟だ。
「DeNA担当も目玉チャーハンを知りませんでした。よく考えたら、僕が最後にハマスタに来たのは2008年。第1次岡田政権のとき。つまり18年ぶり。そりゃあ、変わりますよね」
やかましい〝浦島太郎〟の大澤は、ソフトバンクの前身、ダイエー時代の担当でもある。夏場から何度かホークスの取材に出向いた。当時の主力は小久保裕紀現監督であり、城島健司現CBOも。城島CBOからは「阪神に行かなくていいの?」と冷やかされる日々だとか。