勝利が決まった瞬間、ベンチから飛び出す阪神・才木浩人=甲子園球場(撮影・松永渉平) (セ・リーグ、阪神8-1DeNA、21回戦、阪神11勝10敗、20日、甲子園)オリックス、阪神で176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(60)が7回無失点で9勝目の阪神・才木浩人投手(27)に言及した。
昼間の試合で巨人が勝ち、阪神としては最もプレッシャーを感じる中での試合だった。その状況で先発投手に求められるものは何か。才木の投球が明確に証明していた。「絶対に先取点を与えないこと」。チームの雰囲気が一気に悪くなるからだ。
三回に連打を浴びてピンチを迎えてから、ギアをあげた。それまで150キロ以下の球速だったが、一気に154キロをMAXに球速アップ。力でDeNA打線をねじ伏せた。これができる才木が、高橋がいて、村上がいても、エースと呼ばれるゆえんだろう。とはいえ、DeNA打線は明らかに調子がいい。抑えたとはいえ、鋭い打球が多く、紙一重の打球も何本あった。
7回をゼロに抑えられた要因のひとつは、四球を1つも与えなかったこと。ヒットは仕方ない。でも、四球さえ出さなければ、打線は簡単にはつながらない。DeNA打線封じのお手本だ。粘りがあって、怖さもあるDeNA打線とはまだ4試合残っている。才木は抑えたが、全く油断できない。先発投手に求められるのは余計な走者(四球)を許さないことに尽きる。