祝勝会でビールかけを行う、阪神・佐藤輝明、大山悠輔、森下翔太、元山飛優=広島県内(撮影・中井誠) (セ・リーグ、広島6-4阪神、23回戦、11勝11敗1分、3日、マツダ)勝って優勝を決めることはできなかった阪神だが、佐藤の豪快アーチが飛び出すなど、攻撃面の〝らしさ〟は1年間、失われることはなかった。
佐藤は何度も指摘してきたことだが、シーズンを通じて、ボール球に手を出すことが激減。これが三冠王を目前にする強打者になった最大の要因だ。歴史上、ボールを振るすごい打者は存在しない。
軽打を覚えたことで打率もアップした。歴代の三冠王は打率が最大の難関だったが、追い込まれると強引さを捨てる〝割り切り〟を身に付け、成長を感じさせた。
今の阪神は1番から3番までが常に塁上をにぎわせる。だから、佐藤の打点が増える。後ろに大山がいる。だから佐藤が歩かされるケースが減る。1番から5番までの並びは、私が知る限り、1980年代後半から90年代にかけても黄金時代の西武と並ぶ史上最強と言ってもいい。辻、平野、秋山、清原、デストラーデがそろった、あの打線と比べても遜色はない。
ONがいたV9巨人も実は5番打者に苦労した。阪神の連覇は、史上最強の5人のおかげだ。(サンケイスポーツ専属評論家)