2カ月連続でスカパーサヨナラ賞を受賞したロッテ・山口航輝 ロッテ・山口航輝外野手(26)が9、10月度のスカパー!サヨナラ賞に選出された。10月3日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)でのサヨナラ弾による選出となった。
「前日にカクさん(角中勝也外野手)の引退試合で負けてしまったということもありましたし、なんとしても勝ちたい気持ちでした。甘い球を1球で仕留めるという気持ちで打席に立ちました」とソフトバンクのセットアッパー、松本裕の投じた155キロ直球を中堅バックスクリーンにたたき返した35号ソロが評価された。
8月26日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)で延長十回、1死走者なしから左翼席へサヨナラ弾。同月21日の日本ハムでも十回無死一、二塁からサヨナラ二塁打を放っており、文句なしの2カ月連続受賞となった。
不退転の決意で臨んだ今季は開幕こそ1軍入りしたものの、4月は出場8試合で打率・077と低迷し、4月19日に一度は2軍落ち。しかし、その間に阪神・佐藤輝明内野手を参考に、シンプルな打撃フォームに改造し、課題を克服。藤原恭大外野手のケガに伴って5月12日に再昇格すると、20-24日にかけて出場4試合連続で本塁打をマークするなど長打力を発揮し1軍に定着するどころか、チームの主砲にまで上り詰め、結果として打率・277、38本、81打点。
ソフトバンク・栗原が40本で獲得した本塁打王のタイトルにはあと2本届かなかったが「自分の想定外が起きた。逆を言えば自分の可能性を知れたかなと思って。(西川)史礁が目の前で最多安打をとった瞬間をネクストから見ていて、心の底から自分もタイトル獲りたいなと思いました」と燃えている。
ロッテ・山口航輝21日にはサヨナラ賞年間大賞のファン投票が始まった。「正直言うとちょっと打った瞬間取れただろうって。こんなに劇的なHRはなかなかないんじゃないかなと思いますし、これならファンのみなさんも入れてくれるだろうなと信じています。こっちしかないだろうと思っているので。ファンの皆さんお願いします」と冗談めかしたが、インパクトは絶大だ。
サブロー監督の配慮で規定打席到達のための1、2番が多かったとはいえ、38本で81打点はやや寂しい。「自分でもちょっと気にしている部分はありましたし、なんでだろうと。ピンチになると相手投手も警戒が強くなると思うんで、そこをどう突破するか。やっぱり3ランとか満塁ホームランがあったほうが打点も稼げるのは間違いない。ソロとツーランでこれだけの打点になったということはもっと伸び代がある」と前向きに話す。
本塁打王は球団では22年のポランコ以来4年ぶり、日本人に限ると1986年の落合博満以来。打点王は1995年の初芝清以来となる。ファンを熱狂させるサヨナラ打だけじゃない。タイトルもその手に収めて歴史を変えられるのは、山口航輝だ。(片岡将)