高校野球のDH制導入に“時短”効果が…もしかして7回制の必要がないのでは?

[ 2026年3月19日 22:00 ]

初戦を突破し、応援団のもとに駆け出す中京大中京の選手たち。阿南光戦は1時間33分で終了した(撮影・北條 貴史)
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 【君島圭介のスポーツと人間】

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 今センバツから高校野球で導入されたDH制に思わぬ効果があるかもしれない。

 初日から八戸学院光星が先発投手をDH起用することで降板後も打席に立てる「大谷ルール」を適用したり、各チームに工夫が見られた。

 日本高野連はDH制の導入目的に「部員数が減少する中、部員の新たな活躍の機会を創出する」「投手の熱中症対策」「学生野球全体として採用の流れ」を挙げていた。

 実際、センバツ1日目を終えた時点で感じたのは「試合の進行が早くないか?」ということ。

 第1試合の帝京―沖縄尚学は1時間51分、第2試合の阿南光―中京大中京はなんと1時間33分、両軍合わせて28安打の乱打戦で延長タイブレークにもつれた第3試合の崇徳―八戸学院光星戦でさえ2時間34分で終了している。

 高校野球の1試合平均はこれまで2時間~2時間30分と言われてきた。

 時間短縮を目的に7回制の導入が議論されている。

 実際に7回制を導入し、DH制なしで行われた昨秋の国民スポーツ大会(国スポ)はどうだったか?

 「高校野球硬式の部」全7試合の平均試合時間は1時間41分だった。当然短くなるが、この日9回で終わった2試合の平均と変わらないではないか。これは驚きだ。

 ひとつの要因として、打席に入らない投手は打撃用のプロテクターなどいちいち着脱する手間もなく、集中してキャッチボールなどで準備を整え、攻撃終了と同時にマウンドで臨戦態勢に入れる。おかげで攻守の切り替えがこれまで以上にスムーズに行われた。

 もちろん、まだ1日目が終わったばかり。今後も観察する必要はあるが、DH制の導入に時短効果があるとすれば「7回制導入」は見送られる可能性もある。

 これは予想外のうれしい副産物ではないだろうか。

 

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