阪神 藤川監督が石井大智の先発転向を明言 2年間温めた“マル秘プラン”解禁

[ 2026年10月25日 05:00 ]

藤川監督(右)と話し込む石井(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 阪神は24日、甲子園球場に隣接した室内練習場で秋季練習をスタートさせた。リーグ3連覇を目指す来季に向け、藤川球児監督(46)は配置転換第1弾として石井大智投手(29)の先発転向を明言した。昨季から今季にかけ、世界記録となる52試合連続無失点を記録した「ミスター・ゼロ」にとって、キャリア7年目の新たなチャレンジとなる。2年間温め続けた“マル秘プラン”をついに解禁する虎将は「希望に満ちあふれる取り組み」と背中を押した。 

 石井の先発転向が決定した。反撃を狙う敵の息の根を止めるべく、ブルペンを飛び出していた男が、来季は真っさらなマウンドへ悠然と歩く。クライマックスシリーズ・ファイナルステージでDeNAに4連敗してから1週間。秋季練習がスタートしたこの日、藤川監督はV3へつながる新プランを表明した。

 「石井には(安藤)投手コーチとも話して、“先発の方に挑戦していこう”と話した。本人に伝えて、考え方も聞いて、取り組むべき道に向かっていく」

 室内での練習中、石井は、藤川監督と安藤チーフ投手コーチに挟まれてベンチに座り、数分間にわたって会談した。今季は2月に左アキレス腱断裂。9月に1軍復帰して以降は最後まで奮闘を続けたものの、患部に依然として違和感も残る。オフのトレーニングメニューや過ごし方について情報を共有したうえで、来年の新たなチャレンジについても通達された。指揮官も「取り組むことが、希望に満ちあふれる取り組みに変わります。これは非常にいい」と説明。2年間温め続けた「先発・石井」が、ようやく誕生する。

 「新たな全体像として、(過去と)違うものを描ければ、能力のある選手はさらに高みを目指せる。チームと選手個々の目指す方向が一緒になれば、チーム力は上がっていく」

 リリーフから先発へ転向した好例として、虎将は、ドジャースのエース格となった山本由伸、今季パ・リーグの最優秀防御率(1・36)に輝いた平良海馬を挙げた。石井自身も来年30歳。「まだ全然いける」と藤川監督も太鼓判。今後さらに脂が乗るからこそ、着手できる配置転換と言える。

 「石井に関しては、1イニングあたりの投球数が少なく、コントロールも非常にいい。(DH制の)9枚、攻撃の打者たちが並ぶところにおいては、非常に強みを発揮する」

 来季からセにもDH制が導入される。監督は自軍の打順の巡りによる投手交代を考える必要がなくなり、テンポも制球もいい石井なら、早期降板の不安も少ない。セ界の野球が変わる27年。藤川監督の英断により、虎投も大変革しそうだ。(八木 勇磨)

≪リリーフエースの先発転向≫ ★山本 由伸(オ) 2年目の18年に救援54試合で32ホールド。先発転向の19年に最優秀防御率。20年に奪三振王。21年からは3年連続4冠(防御率、勝利、勝率、奪三振)でチームのリーグ3連覇に貢献した。

 ★平良 海馬(西) 22年の最優秀中継ぎ(35HP)を経て23年は先発で11勝をマーク。25年は抑えでセーブ王(31セーブ)に輝くと、今季は2度目の先発転向で12勝。防御率1.36でタイトルを獲得した。

 ★栗林 良吏(広) 新人の21年から2年連続30セーブをはじめ、25年まで5年連続2桁の通算134セーブ。今季プロ入り初の先発を務め、19試合で7勝6敗、2度の1安打完封をマーク。

 ★安藤 優也(神) 03年に救援51試合で防御率1.62。守護神ウィリアムスとの継投で18年ぶりのリーグ優勝に貢献。先発転向の05年は24試合(救援1)で3完投、11勝をマーク。再びリーグ優勝に貢献した。

 ★藤川球児(神) 05~08年に勝利の方程式「JFK」の一角で活躍し05、06年の最優秀中継ぎ。07年からは抑えで2度のセーブ王(07、11年)。13年からのメジャー挑戦を経て、阪神復帰の16年に先発転向も5試合の登板で1勝2敗と奮わなかった。

この記事のフォト

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2026年10月25日のニュース

広告なしで読む
タグ内の最下位に記述をオススメします ここから-->