【一問一答】藤井王位「先手番の指し方は課題が残る」「永瀬九段の工夫にうまく対応できなかった」

[ 2025年9月10日 22:20 ]

6連覇のポーズをとる藤井聡太王位(撮影・我満 晴朗)
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 10日に王位戦6連覇を達成した藤井王位は感想戦後、記者会見に臨んだ。主な内容は以下の通り。

 ――今シリーズをあらためて振り返ると?
 「角換わりの将棋を中心としたシリーズで、特にこちらが先手番の時、角換わり腰掛け銀で永瀬九段の工夫を受ける形だったんですけれど、それに対してなかなかうまく対応することがそこまでできなかった。先手番の時の指し方という点では課題が残るところがあったかなと。第1局の指し直し局、本局も少し苦しめの形で終盤戦を迎えることになったんですけれど、結果が幸いしたというのはシリーズを振り返っても非常に大きかったと感じています」

 ――7月から2つの重要対局が続く中で大変なスケジュールの中での対局。4局目、5局目と連敗をしたことで、次の1局を迎えるにあたって意識したことは?
 「内容としても競った展開にできず、スコアとしては1勝リードしている状況でしたが気持ちの上ではそういった思いは全くありませんでした。内容のいい将棋を指したいという気持ちが一番強くありました」

 ――夏場ので連戦で疲れもあったのかなと。自身では?
 「8月あたりから対局などが増える形になって、少しきつさを感じました。同様のことは何回もあったのですが、それに対してうまく対応できなかったところがあったのかなと感じています」

 ――今局は本来ならば静岡県牧之原市開催予定だが、台風15号に伴う被害急きょ開催地変更という形に。無事防衛を果たされ、牧之原市のファンに一言。
 「まずは被災された方にお見舞い申し上げます。開催見送りというのは苦渋のご判断だと思いますし、私自身としても残念な気持ちがありました。突然の変更という中で急ピッチで準備をしていただいたということに感謝をしています」

 ――今シリーズの対局地で印象に残っているのは。
 「第3局の新千歳空港での対局の時は、前日に函館に寄って、翌日に鉄道で移動しました。今までそういった行程を取ることはなかったので、その点は、新鮮でもありましたし、いい思い出になった感じています」

 ――永瀬九段とは普段の研究パートナー。あらためて将棋の奥深さを感じた?
 「基本的にこちらが時間を使う展開になるとある程度覚悟していたんですけれど、実際にさまざまな工夫をされて、こちらがどういうふうに応じればよいかというのがはっきり見いだせないことは多かったので。特にこちらが先手番の時に比較的序盤が定跡形といっていい形であったんですけれど、そこからさまざまな工夫を見せられました。そういう意味では本当にいろいろな手があるんだなということをあらためて感じました」

 ――以前は後手番に課題があるとしていたが、今シリーズは先手が課題になったというのは?
 「昨年ぐらいから後手番の時は一局ごとにいろいろと作戦を変えたりとか、少しずつ展開を変えてと試みてはいるんです。先手番は基本的に序盤から自然に指して、相手の作戦を受けるような形でやっていますが、今回は永瀬九段の工夫を凝らした変則戦をされて、2日制でも、時間を使って考えたんですけど、結果として、なかなかうまく対応することができなかった。定跡を知っているというだけではなく深いところまで局面の認識というのを持って、精度を上げていかなくてはと感じています」

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